【玉ノ井親方 視点】高安勝ったが…右の使い方物足りない

[ 2019年7月14日 09:00 ]

大相撲名古屋場所7日目 ( 2019年7月13日    ドルフィンズアリーナ )

高安(左)が押し出しで碧山を下す
Photo By 共同

 高安が徐々に安定してきた。重さのある碧山戦。立ち合いで当たってから、すぐに左をねじ込み体を密着させて押し切った。

 ただ、相変わらず右の使い方に物足りなさを感じた。左でまわしを取ったところまでは悪くはなかった。だが、その後碧山に突き上げられて、簡単に右を入れられてしまった。何度も言うようだが、大関にはもっと右を使ってもらいたい。左手ばかりで攻めていると相撲が単調になる。右を使えば左も差しやすくなる。でも、左手一本だとそうはいかない。相手にすれば、右からおっつけたり、突き上げていけば何とかなると思えてしまうのだ。だから見ていて危なっかしい相撲になる。

 今の相撲の形では、横綱には対抗できない。右を使わない限り左は生きてこない。それを肝に銘じるべきだろう。(元大関・栃東)

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