吉田沙保里さん アスリート目線での相撲“解説”に「親方レベル」と称賛の声

[ 2019年7月14日 21:11 ]

<大相撲名古屋場所8日目>テレビにゲスト出演した吉田沙保里さん(右)と笑顔で握手する白鵬(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 レスリング女子元日本代表の吉田沙保里さん(36)が14日、NHKの大相撲名古屋場所中継にゲストで出演。世界を極めたアスリートならではの視点に、視聴者から感嘆の声があふれた。

 この日は吉田さんが現役引退後初めて、かねてから親交のある横綱・白鵬(34)と顔を合わせがっちりと握手。「久しぶりにお会いした。一回り大きくなったような…圧倒されました」と語り、「自分も負けたくないという気持ちだけで頑張ってきた。白鵬関の気持ちがわかる」と語った。

 白鵬の取組の時には、危ない場面もあり「ひやっとしましたね。気持ちが前へ前へと言っている感じがした」と言いながらも「横綱なので修正してくると思う」と語り、解説の舞の海(51)が「見ている人からすると、このあたりで白鵬に1敗くらいしてもらいたいと思う。優勝争いを面白くして」との言葉に「でも、逆に本人は一敗もしたくない、全勝優勝したいと強く思っていると思う」と白鵬の気持ちを推測。

 現役中はケガをほとんどしなかったという吉田さん。その理由を聞かれると「こういう形になるとケガをしてしまう、というのが分かっていた。自分はパワー系ではなくてスピード系だったので、試合中でも危ない、このままだとケガしそうだなと思ったら緩めたりと、無理せずにやっていた。自然とそうしていた」と説明。

 また、大関・高安(29)が玉鷲(34)との取組で左肘を痛めた場面では「一瞬手を抜いた時瞬間があったんですが、そこでひねったんでしょうかね」と語り、VTRを見ると「ここですここです。手を抜いた瞬間があったと思うんですが。結構肘が入っていたような気がしますね。入るタイミングが合いましたね」と“解説”。「今はアドレナリンが出ているから…。だんだん痛みが出て来るんですよね。すぐに氷で冷やしたほうがいいですね」と心配した。

 アスリートの立場からの話に、視聴者も「これは親方レベルです!トレーニングや怪我のことなども、さすが詳しい」「ものすごく的確で、ふだん理詰めで分かりやすい舞の海さんとのやりとりが、これぞ解説、といった印象でした」「レスリングならではの視点とか面白かったと思う。アスリート目線での話だったのがいい」などの声があふれ、リアルタイム検索には「吉田沙保里」のほかに「吉田沙保里親方」も上位にランクインしていた。

続きを表示

2019年7月14日のニュース