伊調、川井梨とのプレーオフに敗戦…世界切符獲得ならず

[ 2019年7月6日 13:56 ]

伊調馨
Photo By スポニチ

 レスリングの世界選手権(9月14日開幕、カザフスタン)の代表決定プレーオフは6日、埼玉・和光市総合体育館で行われ、女子57キロ級で、五輪4連覇中の伊調馨(35=ALSOK)は、16年リオ五輪63キロ級女王・川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)に敗戦。東京五輪につながる世界選手権切符を逃した。

 第1ピリオド、川井梨がアクティビティタイムを取られ、伊調がこの時間を守って1ポイントを先取。1―0とリードする展開で同ピリオドを終えた。

 迎えた第2ピリオド、次は伊調がアクティビティタイムを取られて、その間にポイントを奪えず、川井梨に1ポイントが入って同点。

 1―1の同ピリオド、残り1分という状況で伊調が果敢にタックルを仕掛けるも、川井梨が返してバックを取られ、逆転を許した。それでも、残り2秒からタックルで同点に追いついたが、ビックポイントを獲得していた川井梨に軍配が上がり、敗戦となった。

 伊調は昨年12月の全日本選手権決勝で川井梨と対戦し、第1ピリオドで場外に押し出され、0―1と追う展開に。第2ピリオドは互いに1点を奪い合って1―2とし、残り10秒で川井梨の右足をつかんで倒して逆転勝ちした。しかし今年6月の全日本選抜決勝で、0―1の第2ピリオド、川井梨のタックルからのローリングで5点リードを許す展開となり、最後はカウンターからテークダウンを奪って1点差まで追い上げたが敗戦。この日のプレーオフで再び屈した。

 ▽レスリング東京五輪への道 昨年12月の全日本選手権と6月の全日本選抜で優勝者が異なる場合はプレーオフを行い、世界選手権代表を決める。世界選手権の五輪実施階級でメダルを獲得した選手は東京五輪代表に内定。4~6位で出場枠を獲得した選手は今年12月の全日本選手権で優勝すれば代表入りが決まる。出場枠獲得選手が敗れた場合はプレーオフに進む。

続きを表示

2019年7月6日のニュース