【21日NBAドラフト 八村塁と一問一答(3)】1巡目指名濃厚「ちょっと考えられないですね」

[ 2019年6月20日 09:17 ]

ドラフトを待つ八村塁(AP)
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 ――NBAでプレーしたいと最初に思ったのはいつ頃だったんですか。

 「それも中学校で初めて、入った時に、坂本コーチにおまえはNBAに行くんだって言われた時からですね」

 ――ドラフト1巡目で実現しようとしていることに関してはどう思いますか。

 「考えられないですね。やっぱり初めて中学校入って、本当に何もできない、バスケもしたことないような子を見て、どうやってコーチが、おまえNBAに行くのかって言ったのか、しかも全然ジョークでも何でもなかったですし、本当に本気で言ってて、僕も最初NBAが何だかも分かってなかったですし、そういうふうに言ってくれたから僕も子供でバカだったんで、それを信じて、そういうふうにやってきて、現実になってきているというのは、ちょっと考えられないですね」

 ――1巡目は意識するところではなかったのですか。

 「1巡目というか、NBAでプレーしたいという目標でずっとやってきたんで」

 ――大学時代もまだ実績が伴っていない時点から1巡目候補として挙げられていて、そのプレッシャーは。

 「プレッシャーというか、そういうのもメディアがやってるものなので、僕そういうの信じないというか当てにしていないので、そういうのどこから情報出ているのかも分からないですし、僕がちゃんと聞いていたのはゴンザガのコーチとか、コーチ陣からアドバイス受けたものを信じてやってきたので、でもコーチたちからも、おまえはNBAに行くんだって言われて、そっちの方を信じてきたんで。メディアの方のは全然。そういうのは気にしてないですね」

 ――これから本当の意味での期待を背負うことになるが、それにどう向き合っていくことになりますか。

 「まあ、今までやってきた通りですね。何か変わるわけでもないですし。特に変えることはないですし、自分が今までやってきた通りに、子供たちにいい影響を与えられるような選手になりたいなと思います」

 ――NBAに入ってもプレーする楽しさを忘れないという思いでしょうか。

 「そうですね、やっぱりそれが僕の元々のバスケの根本だと思うので、中学校で始まった時から。(明成)高校でも(佐藤)久夫先生にも一生懸命楽しむっていうか、そういうことでずっとやってきて、やっぱり楽しいからずっとやってこれているんじゃないかなと思いますし、これからもやっぱりそういう楽しさをずっと忘れないで、やっていきたいなと思います」

 ――ドラフト会議は楽しみでしょうか。

 「ただの会議なので、言った通り。別に何も、ただ呼ばれて握手する、ただのミーティングなんで。そこから本当にNBAのシーズンが始まるので、NBAに入ってそこからが本当だと思うので、そういうのはただのイベントだと思ってやってるので、僕はまあ楽しみですね」

 ――(1巡目指名を待つ)グリーンルームに招待されたことはそんなに重要視していないでしょうか。

 「まあ、メディア的にはいいんじゃないですか(笑い)。僕的には別にそういうところじゃなくて、NBAに入ってからどうやるかというところを大事にしているんで」

 ――入ってから、どのチームであろうと力を出していきたいという思いか。

 「自分の持ち味もやっぱりあるんですけど、チームが、これからNBAに入ると、やっぱり仕事というかそういうことになるので、どういうふうにチームからやれってなると思うんですけど、そういうのにすぐ対応できるような選手になりたいなと思います」

 ――新人王であるとか、初年度で具体的な目標はあるか。

 「チームに貢献したいというのはあります。プレーオフに行くようなチーム。どのチームになるかも分からないですけど。プレーオフに行ってプレーしたいなというのはあります」

 ――ドラフトの中継を見たことは。

 「中継は見たことありますよ。テレビで、カメラで見たことはあります。ライブでは見たことはないです」

 ――その場に自分がいることについては。

 「大きいことだと思うんで、やっぱりさっき言った通り、楽しんで、そういうモーメントだと思うので、そういうのをしっかり味わっておきたいなと」

 ――これまでお世話になったコーチ、家族と一緒に。

 「そうですね、そういうことですね。そういう人たちのおかげで今、僕はここにいられると思うので、そういう人たちに感謝っていうか、そうですね」

 ――数多く集まったメディアを見て思うことは。

 「ようこそ!(笑い)こういうふうに注目されているんだなと、日本で感じるんで。どんどん日本のために、日本のバスケのために放送というか、出していってほしいなと思います」

 ――日本国民へメッセージがあれば。

 「これからオリンピックありますし、日本で大きいイベントがあるんで、バスケだけ、スポーツだけじゃなくて、日本全体で盛り上がっていけたら良いなと思います」

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