ウッズ 1W飛距離44位でもパーオン率1位、無理ない戦い方に

[ 2019年4月16日 05:30 ]

USPGAツアー マスターズ最終日 ( 2019年4月14日    米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

マスターズで、逆転優勝しガッツポーズするウッズ。11年ぶりのメジー制覇を果たした
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 ウッズのプレーはハイペースで勝利を積み重ねた2000年代前半と比べると大きく変化した。飛距離を武器にバーディーを量産していた若者は今、勝負どころで力を発揮するベテランになった。

 1Wの平均飛距離は294・5ヤードで44位。トップだったフィナウ(米国)の316・2ヤードとは20ヤード以上、303・1ヤードで16位の松山にも10ヤード近くも及ばない。だが72ホール中58ホール、80・56%のパーオン率は全体1位だった。メジャー3大会を制覇した00年、米ツアーでウッズの平均飛距離は298・0ヤードで2位。自身の飛距離はそれほど落ちてはいないが、周囲は着実に数字を伸ばしている。膝や腰の故障を経て無理のない戦い方を磨いた男は「340ヤード飛ばす必要はない。このスポーツはもっと長くプレーできる」と胸を張った。

 【ウッズ記録メモ】

 ☆メジャー制覇 08年の全米オープン以来11年ぶり。マスターズ5勝はジャック・ニクラウスの6勝に次ぐ歴代2位。4勝にアーノルド・パーマー。

 ☆メジャー通算勝利 15勝は18勝のニクラウスに次ぐ歴代2位。

 ☆カムバックV 14年ぶり制覇はゲイリー・プレーヤーの13年ぶり(1961→74年)を超えて歴代最長ブランク。

 ☆初の逆転 過去のメジャー14勝は、すべて最終日単独首位か首位タイからの逃げ切り。逆転Vは今回が初。

 ☆年長V 43歳3カ月のマスターズ制覇は1986年ニクラウス(46歳2カ月)に次ぐ年長。

 ☆ツアー通算勝利 1876日ぶりの勝利となった昨年のツアー選手権以来の米ツアーVで、通算81勝目。歴代1位のサム・スニード(82勝)にあと1と迫った。以下ニクラウス73勝、ベン・ホーガン64勝、パーマー62勝。

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