萩野、日本選手権欠場…世界選手権出場が事実上消滅で五輪暗雲

[ 2019年3月16日 05:30 ]

萩野公介
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 2016年リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介(24=ブリヂストン)が4月の日本選手権を欠場することになった。15日、所属事務所が発表した。7月の世界選手権(韓国・光州)出場には、原則として代表選考会を兼ねる日本選手権への出場が条件。優勝すれば20年東京五輪代表決定となる世界選手権の舞台に立つ可能性が事実上、消滅した。

 連覇の懸かる20年東京五輪に暗雲が垂れ込めた。萩野は15日に所属事務所を通して「4月の日本選手権の出場を見送ることに決めました。理想と現実の結果の差が少しずつ自分の中で開いていき、モチベーションを保つことがきつくなっていきました。今は競技に正面から向き合える気持ちではない」などのコメントを発表した。

 日本選手権は7月の世界選手権の選考会を兼ねる。5月には2次選考会のジャパンオープンを控えるが、選考を一任される日本水泳連盟の平井伯昌競泳委員長は「日本選手権に出ずにジャパンオープンに出てきても(世界選手権出場は)普通はない。第1選考をスキップして第2選考はない」と強調。萩野の世界選手権出場は事実上、消滅した。

 萩野は2月のコナミオープンでは400メートル個人メドレー予選で4分23秒66を要し、決勝を棄権。リオ五輪で出した日本記録の4分6秒05から大きく遅れるどころか、自身が持つ中学記録よりも7秒以上遅かった。検査で異常はなかったが、2月19日からのスペイン合宿の参加を断念。母校の東洋大で練習を続けていたが、今週に入り中断していた。

 萩野のコーチでもある平井競泳委員長は、13日に本人と電話で会談。来週中に直接会って今後の方向性を確認する予定だが、「今はとても日本選手権にエントリーできる状態ではない。危機的状況をどうプラスに変えられるか」と厳しい表情を浮かべた。現時点で競技復帰は白紙。五輪切符獲得の懸かる来年の日本選手権までにトップフォームを取り戻せるか。リオ五輪金メダリストが水泳人生の岐路に立っている。

 【萩野コメント全文】
 このたび4月の日本選手権の出場を見送ることに決めました。
 2017年シーズンからなかなか自分が思うような結果が出ていませんでしたが、そのたびに「次また頑張ろう」という気持ちで頑張っていました。ただ、自分が「こうありたい」という理想と現実の結果の差が少しずつ自分の中で開いていき、モチベーションを保つことがきつくなっていきました。
 今シーズンに入って順調にトレーニングを積み、コナミオープンを楽しみにしていたのですが、期待していたタイムが出ませんでした。平井先生と相談をした上で、スペイン高地合宿も参加しないことを決め、気持ちの回復を待ちましたが、今は競技に正面から向き合える気持ちではないことを受け入れ、今回の決断にいたりました。

 応援してくださるファンの皆様、関係者の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、厳しい意見も受け止める覚悟です。今回を機に、自分の心ともう一度しっかり向き合いたいと思います。(原文のまま)
 
 ▽競泳の東京五輪への道 7月の世界選手権(韓国・光州)で金メダルを獲得すれば出場が内定。また、20年4月の日本選手権で、日本水泳連盟が定める派遣標準記録を突破して2位以内に入れば出場資格を得る。
 

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