荒磯親方「アナウンサー泣かせですね」現役時代、インタビューで多くを語らなかった理由

[ 2019年3月16日 20:23 ]

<大相撲7日目>NHKの解説を務める荒磯親方(撮影・岩崎 哲也)
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 元横綱・稀勢の里の荒磯親方(32)が大相撲春場所7日目の16日、NHK大相撲中継の解説を初めて担当した。

 今場所大関獲りに挑む関脇・貴景勝が大栄翔を突き出して2敗をキープすると「素晴らしい相撲ですね。最高の相撲じゃないですか」と絶賛。インタビューや会見で多くを語らない貴景勝の真面目さに触れ、「非常に僕は好きですね。ああいう何も語らず、土俵の上を見てくれというのは期待をもたせてくれる」と好感を抱いていることを明かした。自身も現役時代は寡黙な力士として知られたが、「自分の中で“力士というのはこういうものだ”と決めていた。多く語らず、土俵の上で戦う姿を見てくれという思いをもってやっていた」と“美学”を明かした。

 また、正代に圧勝して初日から7連勝を飾った横綱・白鵬については「強いです。安定感もありますし、うまさもありますし、力強さもありますし、これぞ横綱という感じですね」と圧倒的な強さを称賛。

 また、かど番の大関・栃ノ心を寄り倒した遠藤の言葉数の少ないインタビュールームでの模様が流れると「力士らしい力士ですね」とうなずく荒磯親方。「アナウンサーさん泣かせな部分は僕にもありましたけど」と苦笑いしながら現役時代を振り返りつつ、「相撲終わったあとの花道インタビューでは(他の力士に)参考になることが多くて。本音がポロッと出てしまうんです。遠藤みたいなインタビューの仕方は非常に相手に読まれずにいいと思います」と説明してフォロー。最後に「アナウンサー泣かせですね」ともう一度付け加えていた。

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2019年3月16日のニュース