陵侑、今季躍進の理由 素早い飛躍姿勢生む「5ミリ」の変化

[ 2019年3月12日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ個人第23戦 ( 2019年3月10日    ノルウェー・オスロ )

W杯ジャンプ男子で個人総合優勝を決め、笑顔で取材に応じる小林陵
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 今季の小林陵は助走姿勢の安定に加え、踏み切りから飛躍姿勢への移行が抜群に早くなった。スキーを素早く体に引きつけて無駄な空気抵抗を受けず、助走の勢いそのままに高い飛行曲線を描く。80年レークプラシッド五輪金のアントン・インナウアー氏(オーストリア)は、ドイツの放送で「飛び出した直後にすぐに飛行を始められる。過去に見たことがないほど卓越した能力だ」と分析した。

 素早いスキーの引きつけを生んだのが、昨夏からの「5ミリ」の変化だ。小林陵は今季、昨季よりも底が5ミリ厚い靴を履く代わりにスキーと靴の間に挟むプレートを5ミリ削った。この微調整で、「飛び出した瞬間に板がすぐ(体の方に)来る」ようになったという。もともと身体能力には定評があり、葛西も「世界で勝てるぐらいの体は持っている。瞬発力も持久力もジャンプ力もある。凄くバランスの整った体」と話すほど。高い潜在能力がわずか5ミリの違いで開花し、日本勢初の快挙につながった。

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