比嘉が奪首「なるようにしかならない」前田智徳氏教えで精神面成長

[ 2019年3月9日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース第2日 ( 2019年3月8日    沖縄県 琉球GC=6514ヤード、パー72 )

ダイキン・オーキッド・レディース第2日 9番パー4でチップインイーグルを決めバンザイする比嘉(撮影・沢田 明徳)
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 2位から出た地元・沖縄出身の比嘉真美子(25=TOYO TIRES)が1イーグル、6バーディー、2ボギーの66で回り、通算8アンダーで首位に浮上した。初優勝を狙う小祝さくら(20=ニトリ)が2打差の2位につけ、畑岡奈紗(20=森ビル)は21位。通算2オーバーまでの54選手が決勝ラウンドに進出し、鈴木愛(24=セールスフォース)は1打足りず2季ぶりに予選落ちした。

 この日一番の歓声が9番ホールに響きわたった。ピンまで残り119ヤード。フェアウエー中央から放たれた比嘉の第2打がピン1メートル手前に着弾して転がり、そのままカップに吸い込まれた。スーパーショットでのイーグル締めで首位浮上。「最後はご褒美かな。普通のことを当たり前に一生懸命やった結果」と満足そうに振り返った。

 昨季は賞金ランク4位に浮上するも優勝は1度。より高みを目指す今季は「気持ちの面でリラックスできている」と明かす。親交のあるプロ野球、元広島の前田智徳氏から送られた「良くても悪くても、なるようにしかならない」というアドバイスを以前より意識するようになり、「一喜一憂することが少なくなった」とメンタル面での成長を感じている。この日も1、2番の連続ボギーで崩れかけたが直後に連続バーディーで帳消しにし「リラックスして打てている。それがスイングのゆとりにつながって、いいリズムで振れている」とベストスコア66の要因を挙げた。

 今季の目標は「メジャー含む3勝」。約1年ぶりの優勝に向け、いいリズムで週末に臨む。「まだ半分しか終わっていないけど、いいスタートが切れた。4日間自分のプレーができればおのずと(優勝は)ついてくるかな」。手応え十分のコメントには、いつになく力がこもっていた。

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2019年3月9日のニュース