白鵬 稀勢の分まで奮闘を、番組収録で“ライバルへの思い”再認識

[ 2019年2月28日 05:30 ]

ナレーション収録に臨む白鵬
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 横綱・白鵬(33=宮城野部屋)が27日、大阪市内で自らのドキュメント番組「さらば平成のライバルたち」(TBS関東ローカル、3月2日15時)のナレーション収録に臨んだ。

 「初対戦は幕下時代。取り直しだった」

 幾多のライバルたちと戦ってきたが、収録後に唯一、名を挙げたのは稀勢の里(荒磯親方)だった。番組中のどの部分かは明かさなかったが「気持ちが乗ったりして、テンションが上がったりした。早口になることもあった」と振り返った。10年九州場所で連勝を63で止められた相手が稀勢の里。特別な思いを収録を通じて再認識した。

 そのせいか、特番8度目で初の大阪収録となった今回は「TBSにかわいがられた」と苦笑い。相撲用語で「かわいがる」は、厳しく指導するという意味。取り直しならぬ「撮り直し」に悪戦苦闘しながらも、出来栄えには「これから、こういう仕事が増えるかな」と自画自賛した。

 この日の朝稽古では十両・炎鵬を“かわいがり”。再入幕した石浦にも熱血指導し「(将来は)宮城野部屋だけで横綱土俵入りを」と2人の幕内定着をアシストしていく構え。さらに「一門を超えて、育てていく」と角界の育成リーダーも自任する。

 平成最後の本場所となる春場所は3月10日に初日を迎える。「自分は最初と最後というものに強い気持ちがある。3月と5月(新元号最初の夏場所)に頑張りたい」と意欲を示した。春場所では引退した稀勢の里の分まで、幕内現役最古参の責任も果たすつもりだ。

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