ヒートのウェイドがミラクル・ブザービーター ウォリアーズ戦で起死回生の3点シュートを成功

[ 2019年2月28日 15:21 ]

3点シュートによるブザービーザーを決めたヒートのウェイド(AP)
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 NBAは27日に各地で11試合を行い、東地区全体10位のヒートは、地元マイアミで西地区全体首位のウォリアーズに126―125(前半74―59)で競り勝って27勝33敗。連敗を3、ホームでの連敗を6でそれぞれくい止めた。

 試合は劇的。ヒートは第2Q途中で24点をリードしながら第4Q終盤で試合をひっくり返されたが、今季限りでの引退を表明しているドウェイン・ウェイド(37)が土壇場で本領を発揮してファンを歓喜させた。

 まず120―124の残り15・4秒にこの日4本目の3点シュートを決めて1点差。ウォリアーズのケビン・デュラント(30)がこのあとフリースローを1本外し、2点差で迎えた残り13・9秒からのスローインからは再びボールをキープして最後のオフェンスを試みた。

 ウェイドは正面から3点シュートを狙ったが、最初にデュラント、次にダブルチームで守っていたジョーダン・ベル(24)の指がボールに触れてシュートは失敗。ところがフラフラと上がったボールは、ウェイドが着地した付近に落下し、素早く右脚だけを3点シュートラインの外に出してクイック・リリースでラストショットを放った。

 このオフバランスの“2本目”のシュートがボードに当たってリングに吸い込まれ、劇的な3点シュートによるブザービーターが成立。5本目の3点シュートで25得点を記録したウェイドは飛び上がって喜び、チームメートにもみくちゃにされてヒーローとなった。

 敗れたウォリアーズは43勝18敗。クレイ・トンプソン(29)が36得点、ケビン・デュラント(30)が29得点、ステフィン・カリー(30)が24得点を挙げ、逆転勝利に向けて猛スパートをかけていたが、ウェイドの奇跡的な一発に泣いた。その直前にデュラントが外したフリースローが勝敗に影響を与えた形。これで西地区全体2位のナゲッツとは0・5ゲーム差となった。

 東地区全体首位のバックスは敵地サクラメントで延長の末にキングスを141―140(前半73―62、延長15―14)で退けて6連勝で47勝14敗。エリック・ブレッドソー(29)が26得点、12リバウンド、13アシストでトリプルダブルを達成し、試合のなかった同2位ラプターズとのゲーム差を2・5に広げた。

 西地区全体9位のキングスはバディー・ヒールド(26)が32得点を稼いだものの、連敗を喫して31勝30敗。同8位クリッパーズとは2ゲーム差になった。

 <その他の結果>

ロケッツ(36勝25敗)118―113*ホーネッツ(28勝33敗)

ウィザーズ(25勝36敗)125―116*ネッツ(32勝31敗)

ブルズ(17勝45敗)109―107*グリズリーズ(24勝39敗)

トレイルブレイザーズ(38勝23敗)97―92*セルティクス(37勝25敗)

*スパーズ(34勝29敗)105―93ピストンズ(29勝31敗)

*マーベリクス(27勝34敗)110―101ペイサーズ(40勝22敗)

*ジャズ(34勝26敗)111―105クリッパーズ(34勝29敗)

*ホークス(21勝41敗)131―123(延長)ティンバーウルブス(29勝32敗)

*レイカーズ(30勝31敗)125―119ペリカンズ(27勝36敗)

 *はホームチーム

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