近大OB力士が母校で稽古つける 志摩ノ海「気合が入った」 徳勝龍「若さをもらった」

[ 2019年2月24日 14:28 ]

母校を訪れて後輩に稽古をつける朝乃山(手前の奥)と、稽古を見守る(左から)志摩ノ海、宝富士、徳勝龍
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 近大OBの大相撲力士6人が春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)を前にした24日、東大阪市の母校・近大の土俵で後輩たちに稽古をつけた。

 関取衆では幕内の宝富士(32=伊勢ケ浜部屋)と朝乃山(24=高砂部屋)、十両の志摩ノ海(29=木瀬部屋)と徳勝龍(32=同)が参加した。

 初場所で十両優勝を飾った大相撲の十両・志摩ノ海(29=木瀬部屋)は「優勝して帰ってくるのは、全然違う」と、凱旋に胸を張った。ぶつかり稽古などで後輩にも胸を出し「懐かしくて、気合が入りました」と充実した面持ちで汗をぬぐった。一方で「出世が遅かった。後輩にも抜かれた。番付で、みんな抜ければ、と思います」と闘志を燃やした。

 徳勝龍(32=同)は「若さをもらいました。一回り年が違いますから」と、稽古場の若々しい相撲部員を見て苦笑い。半面、体の方は、どの学生力士と比べても一回り以上大きい。その上、5年以上関取として活躍している足腰は強力。胸を出すと、学生相撲では強豪でならす現役近大力士が必死に押してきても余裕で対応し、壁となった。

 「(学生は)きついだろうな、と思いました。たまにはいいんじゃないですか。ああいう稽古も」

 貫禄を見せた形のベテランは「何かを吸収してくれれば、うれしいです」とエールも贈った。

 奈良出身。地元に近い大阪で行われる春場所へ「いつもの場所と、ちょっと違いますよね」と気持ちを新たにしていた。

 大相撲は25日に春場所の番付が発表される。

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2019年2月24日のニュース