川内優輝、スタート時間の変更とともに東京五輪への思いも変化

[ 2019年2月23日 16:11 ]

静岡マラソンを24日に控え、取材に応じた川内
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 4月にプロ転向する男子マラソンの川内優輝(埼玉県庁)が23日、20年東京五輪について口を開いた。五輪選考レースとなる9月15日のマラソングランドチャンピオンシップの出場権は既に保持しているものの、MGCへの出場はまだ明言していない。今は世界選手権(9月28日開幕、ドーハ)の代表入りを目指しているが、五輪のスタート時間の変更とともに夢舞台への思いも少し変化しているという。

 五輪の号砲は招致段階で午前7時半だったが、暑さ対策で同7時となり、昨夏の猛暑もあって昨年12月には同6時となる方向性が固まった。暑さに弱い川内は「どんどんスタート時間が早まっていますからね。ゴールが8時過ぎとかなら、なんとかなるかもしれない」と言う。MGCは午前9時台のスタートとなり厳しい残暑が予想されるが、「大事なのはMGCよりも本番」とし、以前よりは五輪への意欲は高まりつつある。

 ただ、現時点ではあくまでも世界選手権で日の丸を背負うことが目標。3月10日のびわ湖毎日マラソンで3位以内に入れば、代表入りの可能性が出てくる。「今はドーハ(世界選手権)に向かって頑張っていって、東京五輪はそれから考えればいい」。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化プロジェクトリーダーからは再三、MGCへの参加を促されているが、「人の言葉を気にしていると自分を見失って流されていくだけ」と話した。

 公務員として最後のフルマラソンとなるびわ湖毎日を見据え、24日には静岡マラソンに出場する。「ここで悪い走りだと、びわ湖も怪しくなってくる。描いているレースプランをやりきることで、優勝にも今後のレースにもつながる」と気合を入れていた。

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2019年2月23日のニュース