涼香 決意の女子200バタV、高校後輩璃花子の分も!

[ 2019年2月18日 05:30 ]

競泳 コナミオープン最終日 ( 2019年2月17日    千葉県国際総合水泳場 )

同じ高校で先輩、後輩の間柄だった池江(左)と長谷川
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 女子200メートルバタフライで長谷川涼香(19=東京ドーム)が2分8秒32で優勝した。白血病を患い欠場した池江璃花子(18=ルネサンス)の淑徳巣鴨高(東京)の1学年先輩は、女子50メートルバタフライでも自己記録を更新。16日の女子100メートルバタフライではスタートでミスしながら2位に入っており、池江の“本命種目”女子バタフライを引っ張る決意を口にした。

 運営サイドから報道陣に対して池江に関する質問の自粛が促される中、長谷川が自ら切り出した。女子200メートルバタフライを2分8秒32のタイムで優勝。この日は女子50メートルバタフライでも自己ベストを更新したが「まずは100メートル(バタフライ)で自己ベストを出したい。璃花子がいないと代表に入れる選手がいなくなるかもしれないので、璃花子の分も頑張りたい」。言及したのは池江の本命種目だった。

 長谷川は16日の100メートルバタフライ決勝でスタートでミスを犯し58秒94で2位に終わった。19年度の国際大会の派遣標準記録は56秒61に設定されており、今大会は誰も突破できなかった。昨春に淑徳巣鴨高を卒業し、日大に進学。4月から大学でも池江の先輩となるだけに、エース不在の女子バタフライを守りたい思いは強い。

 池江が体調不良を訴えたオーストラリア合宿で、長谷川は練習を共にしていた。軽めのメニューで肩で息をする後輩の姿を間近で見て「調子の悪い時は誰にでもあるよ」と励ましていたという。池江が合宿を途中で切り上げた後も現地に残って練習を実施した。オーストラリアでは一緒に買い物も楽しんだだけに、病名が発覚した際のショックは大きかった。

 世界選手権(7月、韓国・光州)の選考会を兼ねた4月の日本選手権で、派遣標準記録を切って優勝することが当面の目標となる。長谷川は「50メートルでベストを更新できて、スピードがついてきたことは自信になる」と視線を上げた。3月には富山合宿を予定。病床の池江の思いも背負い、鍛錬を積む。

 ◆長谷川 涼香(はせがわ・すずか)2000年(平12)1月25日生まれ、東京都北区出身の19歳。水泳コーチの父の影響で幼少期から競技を始め、5歳で4泳法をマスターした。16年リオ五輪に女子200メートルバタフライで出場。名前は競馬ファンの父が名馬サイレンススズカにほれて命名した。家族は両親と弟。1メートル66、56キロ。血液型O。

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