中部電力10戦全勝!女王返り咲き 平昌銅ロコに3連勝

[ 2019年2月18日 05:30 ]

カーリング 全農日本選手権最終日 ( 2019年2月17日    札幌市・どうぎんカーリングスタジアム )

<ロコ・ソラーレVS中部電力>優勝した中部電力(左から)清水、石郷岡、松村、北沢、中嶋(撮影・高橋 茂夫)
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 女子決勝は中部電力がロコ・ソラーレを11―3(第8エンド終了ギブアップ)で下し、2大会ぶり6度目の優勝を果たした。昨年の平昌五輪銅メダルの強豪に1次リーグから3連勝し、世界選手権(3月、デンマーク)の出場権を獲得した。男子は昨秋のパシフィック・アジア選手権を制したコンサドーレが初出場初優勝。世界選手権(3〜4月、カナダ)出場を決めた。

 付け入る隙を与えなかった。第5エンドで、相手ミスに乗じた一挙4点を皮切りに、3エンド連続得点。フォースの北沢は「(5エンド最後の)テークアウトには自信がある」と胸を張った。

 強力な支えが力になった。18年平昌五輪の男子日本代表「SC軽井沢クラブ」スキップだった両角友佑コーチ(34)の存在だ。まだ2カ月余りだが、世界を知る両角コーチのアドバイスで技術、作戦面ともレベルアップ。それが要所に生きた。

 ロコ・ソラーレ相手の3勝を含め、今大会10戦無敗で頂点をつかんだ。男子優勝コンサドーレのスキップの兄・雄太(29)と世界選手権“兄妹出場”となるサードの松村は「日本代表の責任がついてくる。1つでも多く勝って上に食い込みたい」と先を見据えた。

 《ロコ、大量失点でギブアップ》ロコ・ソラーレは第5、第6エンドの大量失点が響き、3大会ぶりの優勝を逃した。現体制初の国内大会で、サードの吉田知は「中部電力にはしっかり研究されていた。一歩遅れていた」と話した。この日の北海道銀行との準決勝ではブラシが折れるハプニングもあったスキップの藤沢は「負けたのは悔しいが、女子カーリングを考えれば素晴らしい状況」とハイレベルの争いを喜んだ。

 《男子Vのコンサ松村「感謝」》男子のコンサドーレは4点リードの第10エンド。最後はサード清水の2投目がハウス(円)外側のストーンをはじき出し、チーム東京がギブアップした。スキップの松村は「ここまでやってこられたのは支援のおかげ。感謝の気持ちでいっぱい」と笑みを浮かべた。チームはサッカーJ1札幌の関連法人が運営し、昨年8月に発足。前回大会準Vのチーム北海道のメンバーを主体に18年平昌五輪代表「SC軽井沢クラブ」のサードだった清水が加わった。松村は「世界選手権ではトップハーフ(中位以上)に入らないと次につながらない」と先を見据えた。

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