吉田沙保里さん 父・栄勝さんは「よく頑張ったと天国から言ってくれていると思う」

[ 2019年1月11日 05:30 ]

吉田沙保里さん引退会見

引退会見を行った吉田沙保里さん(撮影・吉田 剛)
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【吉田さんに聞く】――お父さん(栄勝氏、14年死去)にはどう引退報告を?

 「自分の父が生前、引き際は大事だよ、やっぱり勝って終わることが大事だ、とずっと言っていたので。たくさんの人に東京五輪に出て金メダルを、という声をもらい、頑張ろうかなっていう思いもありながら、凄く迷ってここまで来た。引退会見するとか父は思っていなかったのでびっくりはしていると思う。でも、応援してくださった国民の皆さん、ファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えることは大切なことだと思うので、この場を設けさせていただいたのですが、本当によく頑張ったというふうに天国の方から言ってくれていると思います」

 ――吉田沙保里にとってレスリングとは?

 「人生のひとつです。レスリングを通していろいろなことを学べ、いろいろな人と出会えた、本当にレスリングのおかげだと思っています」

 ――栄元監督はどんな存在だったか?引退を決めた時(栄氏に)報告したか?

 「3歳から高校まで父親に育てられ、大学に入ると同時に栄監督に出会いました。ここまで世界で戦え、世界で活躍できる選手に育ててくれたのは栄監督だと思っています。情熱ある指導者で自分の時間を割いてまで選手を一番に考えてくれる指導者なので、感謝の気持ちでいっぱいですし、ここまで育ててくれてありがとうございましたっていう強い思いがあります」

 ――引退表明のツイートに17個のメダルが写った写真があった。最も印象に残っているのは?

 「難しいですね。どれも印象に残っている。最後のリオ五輪では、負けた人の気持ちが分かった。それまでは、勝ててよかったという気持ちしかなかった。リオ五輪で初めて2番目の表彰台に上った時に、あっ負けた人ってこういう気持ちだったんだなってことを感じましたし、こうやって戦う仲間がいたから私は頑張ってこられたんだってことも知ることができた。リオ五輪の銀メダルが成長させてくれたんじゃないかと思い出に残っています」

 ――自身の考える吉田沙保里の強さ、強みは?

 「やはりタックルで攻めるというのが一番の強みだし自信を持っていたところです。それは小さい時から父に叩き込まれた。タックルで相手を倒してきたので、絶対的に自信を持っていました」

 ――ロンドン五輪で旗手、リオ五輪で主将など、4度の五輪は自身にとってどんなものだったか?

 「父は五輪を目指して出られず、兄たちも出られなくて。私が4度も出させていただいたことをうれしく思いますし、それも家族の応援、支えが夢を大きく強く持たせてくれたので頑張れたのかなと思います。4回の中でいろいろなことを得ることができ、いろいろな人と出会うことができ、五輪で活躍することができたから今の私があるのかなって思います」

 ――最初に引退を告げた人、その時の言葉は?現役33年間大切にしてきた言葉は?

 「最初に伝えたのは母です。引退することに決めましたというと、ご苦労さんと。あなたが決めたことだからということを言ってもらいました。大事にしてきた言葉は、“夢追い人”。夢を追う人でありたい、そして、夢を追う人であってほしいということで“夢追い人”っていう言葉をずっと大事にしながら来ました」

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