大畑氏 大阪桐蔭・松山、流通経大柏・葛西の両主将が勝敗の鍵握る

[ 2019年1月5日 08:54 ]

第98回全国高校ラグビー大会準決勝 ( 2019年1月5日    花園ラグビー場 )

ウォーミングアップを行う大阪桐蔭・松山主将=左(撮影・北條 貴史) 
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 日本人2人目のラグビー世界殿堂入りした大畑大介氏(43)が準決勝の一押し選手を紹介する。大阪桐蔭(大阪第1)―流通経大柏(千葉)は、両主将をピックアップ。東福岡(福岡)―桐蔭学園(神奈川)は突破役をキーマンに指名した。

 大阪桐蔭と流通経大柏は、高校生離れしたチームリーダーがいる学校の対戦になる。準決勝まで来ると、肉体的にも精神的にも疲弊する中で60分間を戦うことになる。グラウンドの中で、ゲームをコントロールする選手の存在が勝敗を握る。

 大阪桐蔭のCTB松山千大主将(3年)は、攻守で前に出る力があり、精神的支柱でもある。昨年からのレギュラーで、決勝で敗れた悔しさを知っている。チームは、抜き出た接点の強さがあり、攻撃にも防御にも爆発力がある。その力をうまく抑え、前のめりにさせないことが重要だ。

 流通経大柏は、準々決勝・常翔学園戦の戦い方が見事だった。プロップ葛西拓斗主将(3年)は、自分たちの強みをどの時間帯に出すのかを考えていたように見えた。それが、終盤のモール攻撃での逆転劇につながった。その武器に加え、今年は全国7人制大会で初優勝。個人の能力に加えて緻密さも光る。必ずやってくるであろう苦しい時間帯で、葛西主将のキャプテンシーが支えになるだろう。

 ≪東福岡PR木原、桐蔭学園No・8佐藤に注目≫グラウンドを大きく使う東福岡と桐蔭学園だけに、縦への推進力がある選手がカギを握る。東福岡はプロップ木原優作(3年)。ボールを持った時に脅威となれる存在だ。桐蔭学園は1年生No・8の佐藤健次。強烈なアタックで、チームに勢いを与えられる。彼にいいボールを渡せるかが重要だ。選抜大会準々決勝(桐蔭学園40―34東福岡)で対戦するなど、互いに手の内を知り尽くしている。東福岡は爆発力があり、桐蔭学園は相手に応じてゲームを組み立てられる。「つよさ」対「うまさ」の対決は見応えがありそうだ。

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