張本がグランドファイナル史上最年少Vに王手、世界6位のカルデラノにストレート勝ち

[ 2018年12月15日 20:55 ]

卓球ワールドツアー・グランドファイナル第3日 ( 2018年12月15日    韓国・仁川 )

男子シングルス準決勝でポイントを奪い、ガッツポーズの張本智和(AP)
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 男子シングルス準決勝で、世界ランク5位の張本智和(エリートアカデミー)が同6位のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)を4―0で破り、初優勝に王手をかけた。

 ネットを挟んで対峙したのは、想定外の相手だった。この日の準々決勝で世界1位の樊振東(中国)がカルデラノに敗戦。樊振東との対戦を見据え「どんな戦いになるか分からないけど、思い切ってぶち当たりたい」と気合を入れていた15歳は、3月のカタール・オープンで0―4と完敗したカルデラノにも闘志全開で襲いかかった。第1ゲームを11―7で奪うと、第2、第3ゲームは11―8、そして第4ゲームは11―5と完勝だった。

 グランドファイナルのシングルス最年少優勝は、04年に女子を制した郭躍(中国)の16歳。15歳の張本が頂点に立てば、男女通じて史上最年少となる。決勝は16日午後7時開始。これまで数々の年少記録を打ち立ててきた天才少年が、また歴史を塗り替える。

 ▼張本の話 3つ勝つのはホントに大変で、やっとここまで来られた。(カルデラノは)今大会、一番パワーがある選手でうまくコースをついて試合をしようと思っていた。今年はたくさん悔しい思いをしてきた。ここだけは絶対に譲れない。この1年の全てを決勝にぶつけたい。

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