みまひな初V王手!「18年、いい終わり方ができるようにしたい」

[ 2018年12月15日 05:30 ]

卓球ワールドツアー・グランドファイナル第2日 ( 2018年12月14日    韓国・仁川 )

決勝進出を決め笑顔でタッチを交わす早田(左)・伊藤組
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 “みまひな”がタイトルに王手をかけた。女子ダブルス準決勝で伊藤美誠(18=スターツ)、早田ひな(18=日本生命)組が、地元の韓国ペアを3―2で撃破。16日の決勝では陳幸同(チン・コウドウ)・孫穎莎(ソン・エイサ=中国)組と激突する。伊藤は森薗政崇(23=岡山)と組んだ混合ダブルスは準決勝で敗退した。

 伊藤は自分自身と闘っていた。女子ダブルスで脚は思うように動かず、頭も働かない。1―2の第4ゲーム、先にマッチポイントを握られたが、早田の好プレーでピンチを脱出すると、ようやく伊藤の頭脳の回転量が上がった。終盤は得点ごとに戦術を変えて韓国ペアを撃破。「頭で勝てたかな」と安どの笑みを浮かべた。

 不調の理由は前日(13日)にある。シングルスで1回戦敗退を喫したのが午後9時ごろで、ケアや食事を済まして就寝したのは午前1時前。この日の女子ダブルスは午前10時開始で、アップなどのため約5時間半しか眠れなかった。「いつも8時間は寝るので、めっちゃ眠かった。“やれるのか!?”って感じだった」。食欲もなく、朝食は母・美乃りさんが作ったおにぎりだけだったが、何とか自らを奮い立たせた。

 伊藤は11月のスウェーデン・オープンのシングルスで、中国のトップクラスを3連破して優勝。中国紙に「大魔王」と称されたが、今大会は同種目で結果を出せなかった。「ちょっと引きずっている部分はあった」とパートナーの心理を分析した早田は、伊藤との会話でシングルスを話題に出さず。2人でダブルスに集中していた。

 伊藤は平野とのペアで14年に、早田は浜本と組んで16年にグランドファイナルを制したが、“みまひな”では初優勝を狙う。Tリーグに参加していない伊藤にとっては、16日の決勝が18年ラストマッチ。「自分たちらしいプレーが出せたらいい。18年、いい終わり方ができるようにしたい」。最初からフルスロットルで、伊藤がライバルに襲いかかる。

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