奈紗 母国の言葉の応援は力に 2020年への強い思い「メダル獲れたら注目される」

[ 2018年12月4日 05:30 ]

スポーツニッポンフォーラム「FOR ALL 2018」表彰式 ( 2018年12月3日 )

トークショーに参加するグランプリを受賞したゴルフの畑岡(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 バドミントン桃田、サッカー日本代表の西野前監督との世界をテーマにした異種目交流。ゴルフの世界でその頂点を目指す畑岡が、改めて2020年東京五輪への熱い思いを語った。

 「ゴルフにもホームアドバンテージはあります。母国の言葉の応援は力になります」

 畑岡が“黄金世代”のライバルたちより一足先に米国に渡った最大の理由は、五輪代表選考の基準となる世界ランクを上げるためには米ツアーが最も近道だから。現在世界ランクは7位。現状のまま2020年を迎えれば東京五輪出場は確実。「ゴルフ人口が減ってる中でみんなが知ってるオリンピックでメダルを獲れたら注目されると思いますから」

 東京五輪でのメダル獲得。その思いを強くしたのは米ツアー2勝目となった11月のTOTOジャパンクラシック(スポニチ主催)での優勝だった。「凄く思い出に残る優勝になりました」。世界ランク1位A・ジュタヌガーン(タイ)らそうそうたる顔ぶれが参加した日本開催の米ツアーで凱旋V。この時、畑岡を後押ししたのが母国語での声援だったという。

 今季の目標は「米ツアーのシード権獲得」と、米ツアー本格参戦1年目だった昨季の開幕前に立てた「2年以内の優勝」だった。その2つの目標は6月のアーカンソー選手権で達成。19歳5カ月での米ツアー日本勢最年少優勝だった。それからわずか5カ月後に米ツアー2勝目。同ツアーでのマルチ優勝も日本勢最年少での快挙だった。

 来年は五輪代表の地位を盤石にする年となる。「1勝したら何勝でもしたい気持ちが、より強くなりました」畑岡のあくなき挑戦は続く。

 ◆畑岡 奈紗(はたおか・なさ)1999年(平11)1月13日生まれ、茨城県出身の19歳。母親に影響を受け、11歳でゴルフを始める。15年から世界ジュニア選手権2連覇。17歳だった16年10月に日本女子オープン選手権で史上最年少優勝を果たし、プロに転向。17年から米ツアーに本格参戦し、今年6月のアーカンソー選手権で米ツアー初優勝。19歳5カ月での優勝は日本勢として最年少記録となった。11月にはTOTOジャパンクラシックで米2勝目。名前は米航空宇宙局(NASA)に由来する。1メートル58。

続きを表示

2018年12月4日のニュース