ジャンプ陵侑 快進撃5戦3勝!お尻修正で個人総合独走

[ 2018年12月4日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ男子 ( 2018年12月2日    ロシア・ニジニタギル )

優勝した小林陵侑の飛躍
Photo By 共同

 2日に個人第5戦(ヒルサイズ=HS134メートル)が行われ、22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が合計273・1点で、今季、通算とも3勝目を挙げた。表彰台は個人第1戦から5戦連続。1回目は132・5メートル、2回目は133・5メートルで、2回ともトップの得点をマークした。中村直幹(東海大)は18位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は19位、伊東大貴(雪印メグミルク)は23位。2回目に進めなかった葛西紀明(土屋ホーム)は34位、竹内択(北野建設)は39位だった。

 表彰台の中央が指定席になりつつある。小林陵は予選を首位で通過すると、本戦でも2回とも1位の得点を記録した。安定感は群を抜いている。

 2回目に首位から転落した個人第4戦の反省点は助走路の滑り。「お尻が下がりすぎていたので、そこに気をつけた」と言う。修正点を意識したこの日は、スムーズに踏み切って飛距離を伸ばし、ヒルサイズに迫る大ジャンプを重ねた。

 昨季は表彰台に立ったこともなかったが、今季は世界を驚かせる快進撃が続く。別次元の飛躍を連発する新星を、強豪ドイツのシュスター監督は「最高の踏み切りができている。今後も長いことトップクラスに君臨する選手だと思うし、早く消え去ることはないだろう」と評価する。

 個人総合は独走状態で、2位との差は早くも135点(1勝100点)となった。今後に期待が膨らむが、絶好調のジャンパーは「今は僕が調子がいいけど、これから上げてくる選手が必ずいる」と気を引き締めた。

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2018年12月4日のニュース