遼、下剋上頂点見えた!2位浮上「ベストを出すことに集中」

[ 2018年12月1日 05:30 ]

男子ゴルフツアー日本シリーズJTカップ   第2日 ( 2018年11月30日    東京よみうりCC=7023ヤード、パー70 )

9番、バーディーを決めた石川遼は気合いのガッツポーズ (撮影・西川祐介)
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 3打差の7位から出た石川遼(27=CASIO)が6バーディー、4ボギーの68をマークし、通算4アンダー、136で2位に浮上した。絶妙のアプローチでスコアを伸ばし、昨年の宮里優作(38=フリー)に次ぐ7人目の選手会長Vを見据えた。Y・E・ヤン(46=韓国)が3アンダー、67で回り通算8アンダーで2日連続の単独首位を守った。

 ピンチをしのいでチャンスを呼び込む。本領発揮のゴルフで優勝戦線に加わった石川は「前半はバタバタしたが、12、13、14番で我慢できた。納得していない部分もあるけど、いい方向にいっている感覚はあります」と3年ぶりVへ、手応えを口にした。

 序盤はピンチの連続だった。1番で第1打を右の崖下に落としてボギー発進。その後もパーオンできない状況が続いたが、何度も絶妙のアプローチでピンそばに寄せてパーセーブ。9番では大きくフックするラインを読み切ってバーディーを奪った。後半もラフにつかまる場面が増えたが、難しいパットを決めて切り抜け、迎えた16番。第2打をピンまで約90ヤードから前方の木を越える高いショットでピンの奥に落とすと、スピンと傾斜で10ヤード戻してカップに迫った。イーグルは逃したが、「SWでフルスイングすると100ヤード。奥の傾斜に落とせば10ヤード戻るかな、という感覚だった」と狙い澄ました1打を振り返った。

 前戦は40位に終わったが、ライバルの急失速もあり30番目の滑り込みで出場を果たした。そのツキも生かして絶好位で週末を迎える。第3ラウンドは、6月のダンロップスリクソン福島オープン最終日以来となる最終組でY・E・ヤン、今平の実力者と回る。「楽しみです。2人の良さは集中力。自分のベストを出すことに集中できることが大事かな」。1年前は、選手会長だった宮里優作が優勝で劇的な逆転賞金王に輝いた。最後を締めるのは若き選手会長がふさわしい。

 ▼1位Y・E・ヤン 3〜5メートルのパットがよく入ったのが、いい結果につながった。一打一打に集中して自分のプレーをするだけ。グリーンが難しいので4打差でもすぐに逆転される。(09年全米プロ覇者。ミンジ夫人をキャディーに首位守る)

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