白鵬 初V貴景勝の大関獲りに「あと2場所見たい」。その真意は

[ 2018年12月1日 15:18 ]

あいさつに来た貴景勝(左)を笑顔で祝福した白鵬(右)
Photo By スポニチ

 大相撲の横綱・白鵬(宮城野部屋)が1日、福岡国際センターから冬巡業初日の開催地・長崎へ移動するバス乗車前、初優勝を飾った小結・貴景勝(千賀ノ浦部屋)と久しぶりに対面し、「おめでとうございます」と笑顔で祝福した。

 自身は10月に右膝などを手術して九州場所は休場。宮城野部屋の稽古場で調整を続け「力強く四股が踏めるようになった」と回復ぶりをアピールした。その間、22歳が引っ張った賜杯レースを「最後の2、3日は緊張感があった」と振り返り、「そこを貴景勝がしっかりこなしていたところは、初日からの調子良さがつながったと思う」と勝因を分析した。

 貴景勝は、直近2場所で9、13勝を挙げて、大関昇進の目安となる「三役で直近3場所33勝以上」にあと11勝としており、初場所の成績次第では昇進の可能性も残している。一方で、白鵬は「あと2場所、見たいね。(白星)2桁以上。そうなると文句ない大関になる」と大関獲りに関しての持論を展開した。

 この裏には、夏場所13勝を挙げながら、大関獲りを懸けた秋場所で9勝、今場所は負け越して失敗に終わった関脇・御嶽海の存在があるという。私見ながら、厳しい“ノルマ”を課す理由を「その方が上がったとき楽。(あと2場所経験することで)数々の勝負。緊張感を感じる訳だから」と説明した。

 もっとも、九州場所は白鵬、鶴竜という中心となる横綱が不在。大関獲りには貴景勝自身も「顔じゃない」と大口を叩くことはない。次なる大関候補に挙がる貴景勝と御嶽海に対して白鵬は「2人に同じ言葉を言うなら、稽古が弱い大関、横綱はいない。稽古場で芽を出していかないと」と第一人者としてのメッセージを送った。

続きを表示

この記事のフォト

2018年12月1日のニュース