奈紗 柳簫然と同組、日本女子OPの雪辱へ 好調パットに活路

[ 2018年11月1日 05:30 ]

TOTOジャパンクラシック プロアマトーナメントに参加した畑岡(撮影・成瀬 徹)
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 国内で唯一の全米プロゴルフ協会公式戦で日本ツアーも兼ねる、TOTOジャパンクラシックは2日から3日間、滋賀県大津市の瀬田GC北Cで開催される。31日には大会初日の組み合わせが決まり、畑岡奈紗(19=森ビル)は柳簫然(28=韓国)、ネリー・コルダ(20=米国)と同組となった。畑岡にとっては9月の日本女子オープンの雪辱舞台が早くも訪れた。

 思いもよらず、早くも畑岡にリベンジのチャンスが来た。第1ラウンドで一緒に回るのは、日本女子オープンで自身の3連覇を阻止された柳簫然。「いや〜、予測していなかったです。あまり、考えていなかった」。初日から注目の直接対決が実現することになった。

 日本女子オープンでは、米ツアーでメジャー2勝を含む6勝を挙げた実力を存分に見せつけられた。優勝した柳簫然と3日間同組だった畑岡は、最終日は1組前から2打差を追ってスタート。一時はトップに並んだが最後は突き放され、終わってみれば3打差の2位に終わった。「いろんな球筋だったり、技を持っている。本当に安定した選手だな、といつも思っています」

 乗り越える壁は高い。ただ、当時とは畑岡も違う。日本オープンから1カ月。アジアシリーズを戦って、前週のスウィンギングスカート台湾選手権では最終日に68をマークして12位でフィニッシュ。「週末はいいイメージを持てた」と上昇気流で帰国した。この日、プロアマ戦で18ホールを回り「難しいグリーン上が勝負になる」と分析。今季の平均パット数はツアー2位の1・74。好調のパットに勝機を見いだすつもりだ。

 畑岡が米ツアー初優勝を果たしたアーカンソー選手権は、柳簫然の大会2連覇と2週連続優勝を阻止した「因縁」もある。柳簫然も「今年の畑岡は、昨年とは別人のよう。ショートゲームも素晴らしい」と警戒する。日本女子オープンの3日目。突然雨が降りだした際、柳簫然が畑岡に近づき傘を差し出した。「フィールド上ではお互い戦っているが、助け合うことも必要」。互いを認め合う2人がティーオフから火花を散らす。

 ▽日本女子オープンVTR 大会3連覇を目指す畑岡は予選ラウンドで柳簫然、アマチュアの安田祐香と同組。初日に柳簫然が単独首位となる7アンダー、65で飛び出したが、71の17位だった畑岡も2日目に66をマークし、柳簫然と並ぶ2位で予選を通過した。3日目は柳簫然が菊地絵理香と並んで通算10アンダーで再び首位に立つ。最終日は2打差逆転を狙った畑岡が一時は柳簫然に並んだが、最後は引き離され3打差の通算12アンダーで2位に終わった。

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