鈴英が憧れる田仁智の美スイング 「メジャーハンター」は常にリズム一定

[ 2018年11月1日 11:00 ]

2日開幕TOTOジャパンクラシック

緩まないスイングを維持するため田仁智が使っているマル秘練習器具
Photo By スポニチ

 【ココが凄いよ海外勢(3)】プロ2年目の今季、賞金ランク14位に躍進した松田鈴英(れい、20=フリー)が初出場のジャパンクラシックで「その全てに憧れています」と熱視線を送るのは韓国の田仁智(24)。米ツアーでの今季の賞金ランクは24位だが、出場試合数はトップを走るA・ジュタヌガーン(22=タイ)より7試合少ない18。平均ストロークは70・000で5位と質の高いゴルフを展開している。

 米ツアーを主戦場にする選手の間で「トップ5に入る」と評される美しいスイングの持ち主。松田が最も注目する点もそこにある。

 「アドレスからトップ、インパクト、フォローまで常にリズムが一定です。素振りをしているような感覚でボールを打っています。あのスイングならプレッシャーがかかる場面でも緩まないで振れるのではないでしょうか」

 こうした松田の分析を裏付けるのが「メジャーハンター」という田仁智のニックネーム。米ツアーデビュー戦だった15年全米女子オープンで初優勝を飾るなど同ツアー3勝中2勝がメジャー。その猛威は日本でも。同じ15年にワールド・サロンパス・カップ、日本女子オープンと立て続けにメジャーを制した。大舞台でこそ力を発揮する田仁智。「ゆったり振ることが大切。今はこれで打ち急がないよう練習してます」とグニャグニャシャフトの先におもりを付けたマル秘練習器具を見せてくれた。日米韓メジャー通算5勝。重圧をはね返す緩まないスイングに注目だ。

 ◆田 仁智(チョン・インジ)1994年8月10日生まれ、韓国出身の24歳。父の影響で9歳からゴルフを始める。プロ転向は12年6月。韓国の名門私立、高麗大に通いながら女子大生プロとして活躍。韓国ツアーでは13年のメジャー韓国女子オープンなど8勝。1メートル75。血液型A。

続きを表示

2018年11月1日のニュース