二所一門連合稽古 旧貴乃花一門の力士ら加わり活気づく 貴ノ岩「思ったより力入った」と充実感

[ 2018年11月1日 15:19 ]

連合稽古で相撲を取る稽古を解禁した貴ノ岩
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 大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が1日、福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋で行われ、横綱・稀勢の里(田子ノ浦部屋)ら18人の関取衆らが汗を流した。9月の秋場所後、同一門には旧貴乃花一門に属した阿武松部屋(元関脇・益荒雄)、千賀ノ浦部屋(元小結・隆三杉)、大嶽部屋(元十両・大竜)のほか、無所属の湊部屋(元幕内・湊富士)、錣山部屋(元関脇・寺尾)、立田川部屋(元小結・豊真将)が加入。今回の連合稽古には部屋在籍の関取衆のほどんどが集結した。

 関取の人数が多くなったことで「番数は少なかった」という声もあったが、活気づく稽古場で各力士は充実の汗を流した。秋巡業を休場した幕内・貴ノ岩(千賀ノ浦部屋)も九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)に向けて実戦的な稽古を開始。「久しぶりの稽古で悪くなかった。思ったより力が入りました」と話し、稽古後は笑顔を見せた。

 新十両の友風(尾車部屋)は小結・貴景勝(千賀ノ浦部屋)の強烈な張り手を食らい意識を失いダウン。その貴景勝は同学年の幕内・阿武咲(阿武松部屋)と激しい攻防を繰り広げて親方衆をうならせた。元横綱・大鵬の孫で三段目・納谷(大嶽部屋)も幕下以下の申し合い稽古でたっぷり汗を流した。

 新加入した部屋の力士は、逸ノ城(25=湊部屋)、貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)、阿炎(24=錣山部屋)、阿武咲(22=阿武松部屋)、隆の勝(23=千賀ノ浦部屋)などフレッシュな顔がそろう。その中で、琴奨菊や松鳳山らベテランも積極的に申し合い稽古に参加して、土俵は熱気に包まれた。

 尾車親方(元大関・琴風)は「関取衆がいっぱいいて、いい稽古になる。非常に期待しています」と相乗効果に期待し、「今度は本土俵を借りてやるか」と両国国技館で連合稽古を実施する構想も披露。阿武松親方は「最初は緊張感あったけれど、気合入っていい稽古になったと思う」とうなずいた。

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2018年11月1日のニュース