【高橋大輔と一問一答】復帰戦へ「今できる精一杯のことを」今回は4回転には挑まず

[ 2018年10月5日 19:56 ]

復帰戦に挑むフィギュアスケート男子の高橋大輔=代表撮影
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 バンクーバー五輪フィギュアスケート男子銅メダルの高橋大輔(32=関大KFSC)が、近畿選手権(兵庫県尼崎市・尼崎スポーツの森、7日ショートプログラム、8日フリー)で4年ぶりに現役復帰を果たす。5日に開会式があり、取材に応じた。

 ――いよいよ復帰戦。今の心境は。

 「よくよく考えたらブロックに出場するのが17年ぶりぐらいで、いつもは3日前とかに会場に入って、公式練習があって、という感じなんですけど、今回はいきなり試合という感じなので、試合に向けてのモチベーションの上げ方がどんなのかなって。いつもと全然違う感覚なので、まだ“試合が始まるのかな”という気分ではあります」

 ――今のコンディションは。

 「靴を変えたり、合わなかったりしてなかなか思うようにいかなかったりという部分がありますけど、リンクの上に立ってギリギリで(靴を)変えたので、そこの調整がどう演技に影響するのかなというのはあります。けど、それなりにはできると思うので、あとは日(曜日)、月(曜日)と気持ちで持っていくしかないかなと思っています」

 ――8月にケガ(左足内転筋肉離れ)があった。

 「そっちのケガの方は問題なく来ています。ケガの影響があってなかなか練習で追い込めなかった部分はあるので、シーズン前に考えていたより仕上がりという部分では遅れてはいます。それもこれも含めて自分にとっていい経験になっていると思います」

 ――ファンにどんな姿を見せたいか。

 「それを考える余裕すらないくらい緊張すると思うので、全然分からないです。どんな演技を見せたいというか、とにかく必死にがんばって、どういうスコアをもらえるかも一番楽しみにしている部分。4年前からスコアをもらっていないので。今できる精一杯のことをやって、素直な点数をちゃんと見ておきたいなというのはあります」

 ――順位など、目標としているところはあるか。

 「ないです。順位は今の自分で表彰台に乗れるのかという気持ちでいるので、今回は気にせず、今の自分がどんなもんなのか知るために全力を出して戦いたいです」

 ――演技構成で4回転を入れる予定は。

 「今回はけがの影響もあって4回転の練習をしていません。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)までを入れる予定です。再発が怖かったので、4回転の練習をせず、今回は(4回転を)挑まないでおこうということです」

 ――きょうのジャパンオープンの公式練習で織田信成選手が4回転を成功させた。

 「毎日一緒に練習しているんです。関西大学で。彼は4回転をバンバン決めてますし、普通の練習でもノーミスでバンバン滑っています。信成が復帰した方が良かったんじゃないかと思うぐらい。オレなんで復帰したんだろうと思いながら、ノブの練習を見て刺激をもらっています。年齢は一つしか変わらないけど、あれだけすばらしい演技を身近で見させてもらっているので、がんばんなきゃという思いです」

 ――今回はフリーを終えれば次のステップの西日本選手権に進める。どのような気持ちで臨むか。

 「出れば通過できる。それは良かったなと思いますけど(笑い)。お客さんの前、明るいところで滑ることがないので、多分、相当緊張すると思う。どれだけ試合で緊張するのかというのも、思いだそうとしても感覚として残ってない。記憶ではあるんですけど。どれだけ試合で緊張するかも今回で知れる。近畿はそういう位置づけで臨みたい」

 ――17年ぶりのブロックと言っていた。

 「近畿は初めてです。以前は中四国ブロックだったので。14歳とかだったので、当時のことは全く思い出せないです。(今回の)公式練習は、朝が早い。7時台。国際大会ではなかなかない時間なので、そういうとこでも懐かしいというのはありますけど、はたして体が動くのかっていうところで、若干の不安要素があります」

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