大坂なおみ、驚異の粘りで逆転勝ち 試合中の涙の理由告白「いつもより感情的に」

[ 2018年10月5日 20:29 ]

プレーに納得ができず顔を隠す大坂なおみ(AP)
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 テニスの中国オープンは5日、北京で女子シングルス準々決勝を行い、世界ランキング6位の大坂なおみ(20=日清食品)は同45位で地元中国の張帥(29)に3―6、6―4、7―5でフルセット逆転勝ちし準決勝に進出した。試合序盤はショットの不調で涙する場面もあったが、その後は驚異の粘りを見せ2時間33分の死闘を制した。

 第1セットは最悪のオープニングだった。ファーストサーブが入らずフォアもバックも不調。第1ゲームでいきなりブレークを奪われると、第3ゲームもブレークを許し、3連続でゲームを落とす。サーシャ・バイン・コーチがすかさずオンコートコーチングで大坂の元へ向かうと、大坂はタオルで涙を拭い、コーチに苦しい胸中を話す場面も見られた。

 第1セットを落としたが、第2セットを奪い返し、最終セットは耐えに耐えて3―5の第9ゲームから4連続で奪取し逆転勝ちした。

 試合後、大坂は「今日は少し疲れていた。(相手の声援にも)悩まされた。いつもより感情的にもなった」と告白。「とても消耗したが、互いにできる限りのことをして戦ったと思う。(第3セットで追い込まれた際は)勝ち負けを考えるのをやめて、今どうするかだけを考えた」と振り返った。

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