錦織 チリッチに4年前の雪辱「あの決勝がよぎったが良い方向に進めた」

[ 2018年9月6日 09:59 ]

テニス全米オープン第10日 ( 2018年9月5日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

チリッチを下して4強進出を決め、ガッツポーズする錦織圭(AP)
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 男子シングルス準々決勝が行われ、第21シードの錦織圭(28=日清食品)が第7シードのマリン・チリッチ(29=クロアチア)に2―6、6―4、7―6、4―6、6―4で逆転勝ちし、2年ぶりの準決勝進出を果たした。両者は全米では14年決勝以来の再戦だったが、錦織が雪辱を果たした。

 ――第2セット途中まで劣勢だった。

 「完璧に近いテニスをされていた。第2セットの4―2ダウンから吹っ切れた。ラケットを振るようにしてリズムもつかめ始めた」

 ――4年前の決勝を思い出した?

 「攻撃的なテニスにやられて、何もできずにミスも早い。第2セット途中までこの前と一緒だと思った。どうにか払しょくして勝ちたいと思ってプレーした。あの決勝がよぎったが良い方向に進めた」

 ――序盤は効いていた相手のバックのストレートを少しずつ止めた。

 「球が浅くなって先にストレートに打たれていた。あそこが一番ポイントを取られる展開だったので、なるべく考えてプレーしていた。先にストレートに打ったり、(フォアの)クロス対決を怖がらずに打っていった」

 ――第4セットを落として最終セットの心境は?

 「気持ち的に下がらなかった。最後のゲームはリターンも全て返せた。(リターンエースだった)最後のフィニッシュは凄くいい形で決められた」

 ――準決勝に向けて自信になる試合。

 「悪い出だしから戻ってこられた。今大会で初めてのタフな試合。元気がなくなる場面もあったが、大事なところで攻撃的にプレーできた。気持ちの面が充実している。それが勝敗を分けたかなと思う」

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