錦織 フルセット激闘制し2年ぶり4強、チリッチに14年決勝の雪辱

[ 2018年9月6日 06:59 ]

テニス全米オープン第10日 ( 2018年9月5日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

全米オープン男子シングルス準々決勝でチリッチと対戦した錦織(AP)
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 男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランキング19位で第21シードの錦織圭(28=日清食品)が同7位で第7シードのマリン・チリッチ(29=クロアチア)と対戦。2―6、6―4、7―6、4―6、6―4で2年ぶりの準決勝進出を果たした。錦織は2014年の全米オープン決勝の雪辱となった。

 錦織は第1セットをレシーブからのスタート、ともにキープの後、第4ゲームをチリッチにブレークされリードを許すと第8ゲームもブレークされ先取された。

 第2セットはともにキープが続いた後の第6ゲームをチリッチがブレークすると、直後に錦織がブレークバックする互角の展開。この後第9ゲームを錦織が再度ブレーク、続く第10ゲームもキープして第2セットを取った。

 前のセットからフットワークの鋭くなった錦織は、第3セット第1ゲームをいきなりブレーク、双方キープした第6ゲームは錦織がブレークの危機を迎えたがしのぎ切ってリードを保った。チリッチは第8ゲームをラブゲームでブレークして追いついた。この後、タイブレークに入り錦織が7―5で制してセットを連取した。

 10分の休憩後に始まった第4セットは第6ゲームまでともにキープしたが、第7ゲームをチリッチがブレークしてリードし、そのまま押し切って決着は最終セットに持ち込まれた。

 最終セットは第3ゲームまで双方がキープしたが、第4ゲームを錦織がブレーク。チリッチは第7ゲームをブレークバックして追いついた。最後は錦織が第9、10ゲームを連取して4時間を超える熱闘を制した。

 ▽14年全米オープン決勝VTR 4大大会初の決勝進出だった第10シードの錦織はここまで5勝2敗と分のいい第14シードのチリッチと対戦。第1セットの第1ゲームでいきなりブレークポイントを得たが、その好機を逸した。優勝を意識するあまり、緊張で動きが硬くなってミスを連発。終始チリッチのペースとなり、3―6、3―6、3―6のストレート負けを喫した。

 ▼錦織の話 (4時間8分、フルセットを振り返って)本当にタフだった。苦しかった。100点ではなかった。耐えるしかなかった。良くない中で戦うことだけ考えた。最終セットは過去を考えずに、冷静にプレーすればチャンスは来ると思った。リターンが命だと思って集中できた。

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