76ersが敵地で連勝 シモンズが新人では38年ぶりのトリプルダブル

[ 2018年4月22日 08:29 ]

トリプルダブルを達成した76ersのシモンズ(AP)
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 NBA東地区3位の76ersは21日、敵地マイアミで1回戦の第4戦を行い、106―102(前半56―61)で競り勝って3勝1敗。5年ぶりのシリーズ突破に王手をかけた。

 新人王が確実となっている2メートル8のポイントガード、ベン・シモンズ(21)は39分出場して17得点、13リバウンド、10アシスト、4スティールをマーク。新人選手がプレーオフでトリプルダブルを達成したのは、1980年のマジック・ジョンソン(元レイカーズ)以来となった。

 眼窩底骨折から復帰2戦目となったセンターのジョエル・エンビード(24)はターンオーバーを8回も犯したが、それでも14得点と12リバウンド、5ブロックショットをマーク。「最悪の内容。ターンオーバーが多すぎる」と反省の弁を口にしながらも、27―19とした第4Qは患部を保護するフェースマスクを外して奮闘した。

 76ersはチーム最多の24得点を挙げたJ・J・レディック(33)をはじめとして7選手が2ケタ得点を記録。シモンズは今季の成功率が56・0%だったフリースロー(FTを4本中3本外すなど“弱点”ものぞかせたが、両軍選手がエキサイトする中で最後までクールにボールをコントロールしていた。

 ヒートはベンチから出たベテランのドウェイン・ウェイド(36)が26分の出場で25得点を稼いだものの苦杯。ガードのジョシュ・リチャードソン(24)がプレーオフでのチーム最多記録となる7スティールをマークしてディフェンス面では圧力をかけ続けたが、後半で得点が伸び悩んだ。

 敗因のひとつは76ersのシモンズ同様に苦しんだFT。今季のチーム成功率は22位(75・5%)で23位の76ers(75・2%)をわずかに上回っていたが、第4戦では25本放って12本を失敗。ディフェンスでエネルギーを使い切ったのか、後半のスタミナとFTの精度(成功率52・0%)を欠いて敗れ去った。76ersの成功率(35本中27本成功)はレギュラーシーズンとほぼ変わらない77・1%で、もっとも基本的で単純なプレーの部分で勝者には歴然とした差がついていた。

 ヒートは一時12点をリードしながらまたしても逆転負け。ここまで4戦における後半のスコアは43―74、57―61、44―65、41―50とすべて76ersを下回っており、王手をかけられて試合に臨む敵地フィラデルフィアでの第5戦(24日)では、後半での踏ん張りが不可欠になりそうだ。

 <チーム記録>

 ▼FG成功率=76ers(42・9%)、ヒート(43・6%)

 ▼3点シュート成功率=76ers(22・6%)、ヒート(36・8%)

 ▼FT成功率=76ers(77・1%)、ヒート(52・0%)

 ▼リバウンド=76ers(57)、ヒート(43)

 ▼アシスト=76ers(22)、ヒート(21)

 ▼ターンオーバー=76ers(27)、ヒート(19)

 ▼速攻ポイント=76ers(13)、ヒート(21)

 ▼ペイント内ポイント=76ers(44)、ヒート(58)

 ▼ベンチスコア=76ers(30)、ヒート(44)

 <個人記録>

 ▼チーム最多得点=レディック(76ers=24)、ウェイド(ヒート=25)

 ▼チーム最多リバウンド=シモンズ(76ers=13)、ホワイトサイドー(ヒート=13)

 ▼チーム最多アシスト=シモンズ(76ers=10)、リチャードソン(ヒート=7)

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