川内優輝“想定外”の好走14位 暑さ対策に手応え ボストンVの重みも実感

[ 2018年4月22日 11:17 ]

高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンで力走する川内優輝(右)
Photo By スポニチ

 陸上の高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンが22日に岐阜市の長良川競技場であり、ボストン・マラソン優勝の川内優輝(31=埼玉県庁)は1時間4分35秒の14位(日本人5番目)だった。レース後は、16日に行われた米国の伝統のレースを制した重みを改めて実感した。

 「ほとんどの招待選手に写真を撮ってくれと言われました。今まではあっても数人。それがほとんどの外国人選手から言われた。やっぱり、ボストンの優勝は、世界的にもインパクトがあることだと分かった」。沿道のファンからも多くの祝福を受けたという。

 そのレースから中5日。「時差ぼけが治っていない」状態に加え、スタート時で気温20・4度の厳しい条件。「体調が良くなく、前半は自重した」と手探りで走り出したが、積み重ねた暑さ対策が生きて、“想定外”の好走した。

 これまで改良に改良を重ねた帽子をかぶり、サングラスもかけた。全ての給水ポイントで太腿と首筋に水を掛けて体温の上昇を防いだ。同じ集団で走ったリオデジャネイロ五輪マラソン代表の石川末広とともに後半もペースを落とさなかった。

 「同じ集団では水を取らずにガンガンに行く人もいたが、結果的に石川さんと僕が抜け出した。日本代表で戦った経験が生きた。準備さえすれば、(マラソンでも)30度以下なら戦えるのではと思う」

 苦手とする高気温のレースでも走れる手応えを改めてつかんだ様子だった。

続きを表示

2018年4月22日のニュース