朝比奈沙羅2連覇ならず…準決勝で敗れるも実績で世界代表に選出

[ 2018年4月22日 23:00 ]

<皇后杯全日本女子柔道選手権大会>準決勝、素根輝(左)は朝比奈沙羅にGSによる反則勝ちとなる
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 柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン・バクー)の女子78キロ超級代表最終選考会を兼ねた全日本女子選手権が22日、横浜文化体育館で行われ、大会2連覇を目指した朝比奈沙羅(21=パーク24)は準決勝で敗れた。大会後の強化委員会では、直近1年の実績が考慮され、2年連続で世界代表に選出された。

 昨年まで3戦3勝だった素根に2連敗となった朝比奈は「勝負というより、自分に負けたと思う」と涙声で語った。序盤は互いに様子見。両者指導2となってからは組み手争いで主導権を握られ、自分の形に持ち込めなかった。残り1分を切り、有利な組み手になった一瞬を突いて払い巻き込み腰を放つ。素根はうつ伏せになって防御したが、主審は「有効」の判定。「ポイントはないと思った」というが、有効のコールが朝比奈の心に隙を生んだ。その後、ビデオ検証の結果、有効は取り消しに。「ショックだった。気持ちが折れた」と立て直せなかった。

 素根との2人で臨んだ前日会見では、隣に座る4歳下のライバルを横目に「初出場で勝てると思われたくない」「出た芽は摘んでいく覚悟がある」などと話した。刺激的な言葉を並べて自らを鼓舞する意図もあったが、試合では急成長中の新鋭の勢いを止められなかった。「この負けをどう生かすかを考えないと」。初出場の昨年は準優勝だった大舞台へ向け、この日の敗戦を糧に出直す。

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2018年4月22日のニュース