桃子 首位浮上、前週予選落ちを“リセット”「集中力保ててる」

[ 2018年4月22日 05:30 ]

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース第2日 ( 2018年4月21日    静岡県 川奈ホテルGC富士C=6376ヤード、パー71 )

フジサンケイ・レディース第2日 14番、ティーショットを放つ上田
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 5位から出た上田桃子(31=かんぽ生命)が6バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダーの134で首位に並んだ。前週の地元・熊本でのKKT杯バンテリン・レディースでの予選落ちを“リセット”しての好成績。昨年10月以来の通算14勝目を目指す。成田美寿々(25=オンワードホールディングス)も通算8アンダーとし、首位をキープした。

 最終18番ホール。2メートルのパーパットは惜しくもそれた。悔しいボギーフィニッシュ。だが、上田の表情は晴れやかだった。

 「スコアもそうだが、この2日間はいい集中力を保てている。今年はずっと集中力を出せていなかったので充実した2日間でした」

 1番パー4で10メートルのスライスラインを読み切り、バーディー発進。勢いは風が吹き始めた後半も衰えなかった。パー3の11番で5メートルのバーディーパットをカップイン。続く12番も連続バーディーを奪うなど、2日連続の4アンダーでホールアウトした。

 前週の悔しさを、あえて忘れた。地元・熊本でのKKT杯バンテリン・レディース。しっかり照準を合わせて臨んだが、まさかの予選落ち。日曜日から3日間、実家の自室にこもった。部屋から出るのは食事の時だけ。「誰とも会いたくなかった」。転機はコーチらと行った水曜日のミーティング。自分の思いを全て吐き出し「すっきりした」という。前向きな気持ちが今大会のプレーにも表れた。

 部屋に引きこもったことは無駄ではなかった。自室で見た米男子ツアーのマスターズ。リッキー・ファウラー(米国)が土壇場の18番でバーディーを奪ったシーンを見て「こんなにあっさり打てるものなのか」と衝撃を受けた。世界の一流は「迷いがない」。ここまでの36ホール、上田の心に迷いはなかった。

 昨季に「辞める覚悟を持ってやってダメなら仕方ない」とまで考えた31歳は「もう一回、海外メジャーで戦えるスキルを身につけたい」と新たな目標を口にした。今季6試合の最高順位は10位。失っていた自信を取り戻すため、14度目の頂点を目指す。

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2018年4月22日のニュース