【玉ノ井親方 視点】患部良好な栃ノ心、鋭い立ち合いで自分の流れ

[ 2018年1月23日 09:42 ]

大相撲初場所9日目 ( 2018年1月22日    東京・両国国技館 )

御嶽海(右)を攻める栃ノ心
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 栃ノ心は立ち合いの当たりが鋭かった。かち上げ気味に行って、御嶽海の上体をはね上げ、相手の体が浮いたところですぐに右を差して左上手を取った。御嶽海にしてみれば、突き放していきたかったと思うけど、先に右を差され、自分も右を差さざるを得ない流れに持っていかれてしまった。

 栃ノ心は以前から四つ身の形になると、力強い相撲を取ることができていた。ただ、最近は膝のケガもあって、相手に合わせるような受けの相撲が目立っていた。でも、ケガの状態もだいぶ良くなったんだろうね。多少の影響はあるのかもしれないけど、力を出せる形になっているんじゃないかな。場所前の稽古もよくできていたし、立ち合いも踏み込んで当たっている。このまま受け身にならず、千秋楽まで積極的に攻める相撲を取ってほしいね。(元大関・栃東)

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2018年1月23日のニュース