NFLビルズが18季ぶりプレーオフ進出 ジャック・ニクラウスの孫が先制TD!

[ 2018年1月2日 05:30 ]

6度のサックを浴びたブラウンズのQBカイザー(AP)
Photo By AP

 NFLは31日に最終週の16試合を各地で行い、ビルズは敵地マイアミ(フロリダ)でドルフィンズを22―16(前半10―0)で下して9勝7敗。レイベンズがベンガルズに敗れために、同率ながらAFC最後の枠を確保してワイルドカードでのプレーオフ出場を決めた。

 ビルズがポストシーズンに駒を進めるのは、11勝5敗だった1999年以来、実に18季ぶり。NFL全チームの中で最長ブランクだったが、ついにその不名誉な記録に終止符を打った。

 試合は第1Qの4分46秒、QBタイロッド・タイラー(28歳)から、プロゴルフ界の“帝王”こと、ジャック・ニクラウス氏(77歳)の孫でもあるTEのニック・オリアリー(25歳)に26ヤードのTDパスが通ってビルズが先制。ニクラウス氏はビルズのウエアを着て観戦に訪れていたが、その偉大な祖父の目の前で孫が貴重なTDレシーブをマークした。

 第3Qには今季限りでの引退が噂されているDTカイル・ウィリアムス(34歳)がRBとして登場。1メートル85、137キロの巨漢を生かして残り1ヤードを突破し、NFL12季目で初となるTDを奪取して19―0と点差を広げた。

 試合が終わると全員がまだ試合中だったレイベンズ対ベンガルズ戦をロッカールームで観戦。ベンガルズが残り44秒に逆転TDを挙げ、レイベンズが27―31(前半10―17)で負けるとウィリアムスは「しばらく壊れたように動けなくなった」と感涙にむせんでいた。

 しかしビルズは今季1138ヤードを走っていたエースRBルショーン・マッコイ(29歳)が第3Qに右足首を捻挫。プレー続行不能となってカートで運ばれるハプニングに見舞われた。

 7日のAFC1回戦の相手は、3年前までビルズの監督だったダグ・マローン監督(53歳)が率いるジャガーズだが、マッコイが欠けてしまうとオフェンス面では大きなハンデを背負って戦うことになりそうだ。

 なおAFCではペイトリオッツの第1シード、スティーラーズの第2シードが確定。タイタンズはジャガーズに15―10(前半12―3)勝って自力でプレーオフ切符を勝ち取った。

 最後まで優勝が決まっていなかったNFC南地区では、前週まで1位のセインツがバッカニアーズに24―31(前半14―13)で敗れて11勝5敗。しかし同率だった2位パンサーズも3位ファルコンズに10―22(前半7―7)で敗れ、セインツの6季ぶりの地区優勝が決まった。

 昨季のスーパーボウルに出場したファルコンズは10勝6敗。最終戦でようやくプレーオフ進出を決めた。

 なお両カンファレンスのシードは下記の通り。プレーオフの1回戦は6日と7日に行われるが、第1シードと第2シードは1回戦免除となる。

 ▼AFC=(1)ペイトリオッツ(13勝3敗)、(2)スティーラーズ(13勝3敗)、(3)ジャガーズ(10勝6敗)、(4)チーフス(10勝6敗)、(5)タイタンズ(9勝7敗)、(6)ビルズ(9勝7敗)

 ▼NFC=(1)イーグルス(13勝3敗)、(2)バイキングス(13勝3敗)、(3)ラムズ(11勝5敗)、(4)セインツ(11勝5敗)、(5)パンサーズ(11勝5敗)、(6)ファルコンズ(10勝6敗)

 <プレーオフ1回戦の日程>

 ▼6日(日本時間7日)=*チーフス対タイタンズ、*ラムズ対ファルコンズ

 ▼7日(同8日)=*ジャガーズ対ビルズ、*セインツ対パンサーズ

 *はホーム

続きを表示

2018年1月2日のニュース