内村航平 3月のW杯カタール大会で復帰へ「いち早く試合に出たい」

[ 2018年1月2日 17:16 ]

18年の初練習を公開した内村
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 体操男子の内村航平(28=リンガーハット)が2日、東京都北区の味の素ナショナルトレセンで18年の初練習を公開。今季の始動戦&復帰戦として、W杯カタール大会(3月21〜24日、ドーハ)に出場する見通しを明かした。「いち早く試合に出たい。足の回復具合を見つつ、カタールにいこうかなと思っている。種目別(の大会)だけど4、5種目はやっておきたい」と話した。同大会は個人総合ではなく、種目別で行われる。

 昨年10月の世界選手権の予選の跳馬で、左足首を痛めて途中棄権。個人総合の連覇が6でストップした。復帰に向けて、これまでは行っていなかった足を鍛えるトレーニングに取り組んできた。「泣く一歩手前くらいまでやった」。昨年12月の豊田国際での復帰は間に合わなかったが、既に患部に負担がかかる床運動や跳馬の練習も再開。「まだ少し痛みはあるけど、強く蹴ったり走ったりしても違和感がなくなってきた」と確かな手応えを感じている。

 カタール大会では「絶対にやっておきたい」と因縁の種目、跳馬にも出場予定。ただ、ケガをした技の「リ・シャオペン」は今季封印し、「ヨー2」を跳ぶつもりだ。そして、11連覇が懸かる4月の全日本、10連覇が懸かる5月のNHK杯で、世界選手権(10月、カタール・ドーハ)の代表入りを狙う。

 世界大会の連覇、個人総合の連勝は止まった。肩の荷が下りたのも事実だが、それは「一瞬だけだった」と言う。「日本代表として戦うのであれば、必ず何かを背負わないといけない。プレッシャーとはまた違う、自分を超えるための何かを背負っていると思う」。3日に29歳になる。「昨年はやりたいことが全然できなかった。リベンジじゃないけど、やりたいことができる1年にしたい」。18年、キングはさらに強くなって勝負の舞台に帰ってくる。

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2018年1月2日のニュース