二所ノ関親方 サウナで倒れていた、ICU治療…依然意識なし

[ 2017年10月21日 05:30 ]

二所ノ関親方の見舞いを終え、病院を後にする八角理事長
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 19日に千葉県船橋市の路上で倒れて開頭手術を受けた大相撲の元大関・若嶋津の二所ノ関親方(60)は、依然として意識が戻っていない。二所ノ関部屋付きの湊川親方(元小結・大徹)が20日、入院先の船橋市内の病院で取材に応じ、「小康状態が続いている。まだ眠っている状態」と説明した。引き続きICU(集中治療室)に入っているが、命に別条はないという。

 担当医の説明によると、指先が少し動いたり反応しているもよう。湊川親方は「少しずつ快方には向かっている」と話した。ある親方は開頭手術した際に「大量に出血していたため、薬で寝かしていると聞いた」と明かした。

 二所ノ関親方は19日の朝稽古を終えた午前9時ごろに部屋近くのサウナに自転車で向かった。サウナで目撃した人から状況を聞いた近隣住民は「入浴中から具合が悪そうだった」「ふらついていて、手すりにもたれたりしていた。倒れて従業員に介抱してもらっていた」と話した。休憩室で数時間横になった後、「もう大丈夫」と引き揚げたという。

 倒れているのが発見されたのはサウナから部屋までの帰り道。別の住民は「泥だらけで自転車に乗っていたから、どうしたんだろうと思っていた」と話した。サウナから150メートルの距離にある畑では何カ所も人が倒れ込んだようなくぼみがあり、畑で倒れた後、自転車に乗り直し、再び倒れて頭部を打った可能性もある。

 日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)は朝に病院を訪れ、「本当に良くなることを願っています」と話した。二所ノ関親方は審判部長を務めているが、九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で実務をこなすのは難しい状況。協会では週明けにも代役などについて話し合いを持つ見通しだ。

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