男子バスケの欧州選手権でスロベニアが初優勝 セルビアを撃破 ドラギッチがMVP!

[ 2017年9月18日 08:53 ]

優勝したスロベニアの選手たち(AP
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 男子バスケの欧州選手権(ユーロバスケ2017)は17日にトルコ・イスタンブールのシナン・エルデン・ドームに1万2095人を集めて決勝を行い、スロベニア(A組1位)が93―85(20―22、36―25、15―20、22―18)でセルビア(D組1位)を下し、13回目の出場で初優勝。この試合で35得点を挙げたNBAヒートのポイントガード、ゴラン・ドラギッチ(31歳)が大会のMVPに選出された。

 試合は大接戦。スロベニアは最大12点のリードを奪ったが、今大会でブレークした若手フォワードのルカ・ドンチッチ(18歳)が第3Qに負傷。第2Qに20得点を集中したドラギッチも第4Q終盤で疲労と脚の故障で動けなくなり、このクオーターの5分10秒に77―78と試合をひっくり返された。

 しかし80―82で迎えた6分38秒からの2分51秒間で、米国籍ながら特別枠で加わったフォワードのアンソニー・ランドルフ(28歳)とドラギッチの代役、クレメン・プレペリッチ(24歳)らがシュートを決めて連続10点。主力を欠きながらもチーム一丸となって強敵をなぎ倒した。

 スロベニアは予選リーグから通算で9戦全勝。世界ランクはセルビアの3位に対して12位と劣っていだが、無敗で欧州王者となったのは2003年のリトアニア以来となった。

 9試合で平均27・8得点を挙げたドラギッチは「誰でも決勝に残りたいと思うし、チームメートとコーチ陣が自分をその場所にまで後押ししてくれた。信じられない気分だ」と感無量の面持ち。前回は12位に終わっていたが、今回はベテランと若手がうまくかみあって初の頂点に登りつめた。

 セルビアは2009年に次いで2位となったが初優勝はおあずけ。キングスと契約したシューティング・ガードのボグダン・ボグダノビッチ(25歳)が22得点を挙げ、最後まで粘ったが勝利には結びつかなかった。

 決勝の前に行われた3位決定戦ではスペイン(C組1位)がロシア(D組3位)を93―85(21―13、24―15、21―27、27―30)で退け、6大会連続の3位以内(通算13回目)が確定。スパーズのパウ・ガソル(37歳)が26得点、グリズリーズのマーク・ガソル(32歳)が25得点を稼ぐなど、ガソル兄弟の活躍で最後に意地を見せた。

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