桃子 痛恨の池ポチャ…地元V逃し「申し訳ないです」

[ 2017年4月17日 05:30 ]

女子ゴルフツアー KKT杯バンテリン・レディース最終日 ( 2017年4月16日    熊本県菊陽町 熊本空港カントリークラブ=6452ヤード、パー72 )

最終日、プレーオフ1ホール目、パーパットを外した上田桃子(左)とパーパットに向かう西山ゆかり
Photo By 共同

 痛恨の池ポチャだった。18番ホールで行われたプレーオフ1ホール目。上田は「先手必勝」と2オンを狙い、残り185ヤードで4Uを選択した。「右のバンカーでOKと思って打ったらつかまった。力感がうまく調整できなかった」。地元優勝への強い思いとは逆に、ボールは池に沈んだ。

 「たくさん声援を頂いていたので、申し訳ないです」。涙をこらえ、声を振り絞った。今大会に懸ける思いは人一倍だった。「今年はこの大会に照準を合わせて調整をしてきた」という通り、最終日の17番まで首位を守った。震災の影響で自宅は半壊。仮住まいで暮らす両親と姉と弟の家族4人も応援に駆けつけた。「桃子!頑張れ!」。どのホールでも声援が飛び、笑顔と結果で応え続けた。震災から1年経過したが、上田は「まだ1年」という。「勝って、みんなで頑張っていきましょうと伝えたかった。情けないなと思います」

 それでも必死で前を向いた。「熊本の応援は温かかったし、熱かった。またしっかり前を向いて頑張ります」。熊本とともに、上田の戦いはこれからも続く。

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2017年4月17日のニュース