高梨&土性だけじゃない!朝比奈沙羅5度目の正直V

[ 2016年12月5日 05:30 ]

柔道グランドスラム 東京大会最終日 ( 2016年12月4日    東京体育館 )

女子78キロ超級で優勝し、金メダルを手に笑顔の朝比奈
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 男女5階級が行われ、女子78キロ超級では5度目の出場となる朝比奈沙羅(20=東海大)が待望の初優勝を飾った。準決勝ではリオ五輪銅メダリストの山部佳苗(26=ミキハウス)から初勝利。決勝では16歳の素根輝(福岡・南筑高)から延長の末に指導差で勝利をもぎ取り、東京五輪代表へと名乗りを上げた。男子100キロ超級では全日本王者の王子谷剛志(24=旭化成)が大会初優勝を飾った。    

 高梨でも、土性でもない。沙羅は沙羅でも朝比奈沙羅だ!「自分の名前は好きで誇りを持っている。この名前を世界にアピールしたい」。期待されてきた大器にとって、殻を打ち破る大きな一歩となった。これまで勝ったことのなかった山部に土をつけ、大会最年少優勝を狙う素根の勢いも受け止めた。

 リオ五輪代表争いから脱落し、4月の全日本選抜体重別では左足首を骨折と散々な状況だった。しかし、リオ五輪では自分が勝ったこともあるアンデオル(フランス)が金メダルに輝いていた。「自分にも五輪王者の資格があったんだ」と気がつき、「ベテランの先輩がいるからと安心して頼っている部分があった」という甘えも払しょくした。10月の学生の大会で復帰すると、講道館杯と今大会を連覇。「これからの時代は自分が引っ張っていかないといけない」と高らかに宣言した。

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2016年12月5日のニュース