矢後 初のアマ横綱 幕下15枚目格付け出しの資格を獲得

[ 2016年12月5日 05:30 ]

 相撲の第65回全日本選手権は4日に東京・両国国技館で行われ、矢後太規(中大4年)が決勝で深井拓斗(東洋大1年)を寄り倒し初のアマチュア横綱の栄冠を手にし、大相撲の幕下15枚目格付け出しの資格を獲得した。中大生のアマ横綱は90年の栗本剛(元十両・武哲山)以来26年ぶり。連覇を狙ったモンゴル出身で今年度学生横綱のバーサンスレン・トゥルボルド(日大4年)は決勝トーナメント初戦の2回戦で寺沢樹(東洋大3年)に網打ちで敗れた。

 高校大学を通じ初のビッグタイトル獲得となった矢後は「きつい練習をして最後に結果を出せたのがうれしい」と感無量の表情だ。決勝では立ち合いで右上手を握って走る得意の相撲で深井に完勝して涙。最終学年で大相撲の幕下付け出し資格を手にし、プロ入りについても「考えています」と前向きに話した。一方、既に付け出し資格を持つ注目のトゥルボルドはまさかの決勝トーナメント初戦敗退。「この悔しさを生かしプロで頑張りたい」と角界で屈辱を晴らすことを誓った。

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2016年12月5日のニュース