勇太11バーディー猛追2位!再び賞金トップに

[ 2016年11月21日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス最終日 ( 2016年11月20日    宮崎県宮崎市 フェニックスカントリークラブ=7027ヤード、パー71 )

18番、バーディーを奪い笑顔の池田勇太

 3位から出た池田勇太(30=日清食品)が11バーディー、1ボギーの61をマークし、通算20アンダーの264まで伸ばしたものの、1打及ばず2位に終わった。優勝には届かなかったが、賞金2000万円を加算して賞金ランキングでは谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)を約472万円上回る約1億6750万円で再びトップに立ち、週明けの世界ランキングも50位以内に入る見通しだ。首位から出たブルックス・ケプカ(26=米国)が65で回り、通算21アンダーで逃げ切って日本ツアー初優勝を飾った。 最終R成績

 敗れはしたが、力を出し切った充実感の方が大きかった。池田は大会最多の11バーディーを量産し、大会のコース記録に並ぶ61をマーク。2位ながら通算20アンダーは大会最多アンダーパー記録を1打上回る成績で、「負けたけど、最後に日本人の意地が見せられたんじゃないかな」と語る表情はすがすがしかった。

 首位のケプカに5打差をつけられてハーフターンしたが、後半で一気に差を縮めた。10、11番の連続バーディーで忍び寄り、13、14番もスコアを伸ばして1打差。15番で5メートルのスライスラインを読み切ってついに首位を捉えた。だが、17番はティーショットを1・5メートルにつけたが、これを外しパー。ケプカが1メートルを決めて再び1打のリードを許した。最終18番ではグリーン右カラーからの3打目をSWで80センチに寄せた。首位のケプカが2メートルのバーディーパットを残していたため、ケプカがパーに終わって逆に池田がバーディーを奪えばプレーオフに持ち込めたが、ケプカのバーディーパットはカップをくるりと一周してカップに沈んで勝負あり。池田は「あんなゴルフをされたら仕方ないね」と苦笑いを浮かべるしかなかった。

 今季3勝目には届かなかったが、賞金2000万円を獲得。谷原を抜いて再び賞金ランキングでトップに立った。残りは2試合。「最終戦(日本シリーズJTカップ)までもつれ込むと思う。痛めた左肩をしっかり治して、来週はもっと楽にゴルフがしたい」と力を込めた。

 週明けに発表される世界ランクでは現在の55位から50位以内に浮上する見通し。年末まで50位以内を維持できれば来年のマスターズの出場権も得られる。来週は池田が優勝し、谷原が単独12位以下で初の賞金王が決まる。「調子は良いので、来週は高知で暴れ回るよ」。ゴルフ界の若大将は力強く言い切った。

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2016年11月21日のニュース