錦織 ジョコに完敗で終戦も手応えの1年「4位や3位入れる」

[ 2016年11月21日 05:30 ]

男子テニス ATPツアー・ファイナル ( 2016年11月19日    ロンドン・O2アリーナ )

ジョコビッチ戦の最中に頭に手を当てる錦織(AP)

 準決勝で世界ランキング5位の錦織圭(26=日清食品)は、5連覇を狙う同2位のノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)に1―6、1―6で完敗した。初の決勝進出はならず、初戦で白星を挙げてから3連敗で今季最終戦を終えた。世界1位のアンディ・マリー(29=英国)は同4位のミロシュ・ラオニッチ(25=カナダ)に5―7、7―6、7―6で逆転勝ちし、初の決勝に進んだ。 

 マッチポイントが訪れるとブーイングが起こった。3時間を超える熱戦だったもう一方の準決勝に比べ、あまりに淡泊なワンサイドゲーム。客席の反応は素直だった。わずか66分で敗れた錦織は「今日の彼は強すぎた」と白旗を揚げ、「自分がとてつもなく悪かった」とも言った。

 リターンからいいように攻め込まれた。第1サーブでの得点率は51%、第2サーブにいたっては20%に抑え込まれ、次々にブレークを許した。攻めてもミスが出るばかりで、ジョコビッチからは「今日のケイはベストじゃなかった。疲れていたんだろう」と同情される始末だった。錦織は手も足も出ず、「生き返るには少し時間が必要」としょげかえった。

 バブリンカ戦の勝利から3連敗で今季は終了。尻すぼみに終わったとはいえ、全体を通してみれば「一番いい」1年だった。A・マリー、ジョコビッチに次いでティエムと並ぶ3位タイ、自己最多の年間58勝(21敗)をマーク。「自分で言うのもアレですけど、4位や3位に入っていける能力はある」。来季はその手応えを実現していくシーズンになる。

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2016年11月21日のニュース