シンクロ日本 筋力トレでパワーUP 雑技団、体操からも学ぶ

[ 2016年8月21日 07:36 ]

<リオ五輪 シンクロナイズドスイミング> 華麗な演技を見せる日本チー
Photo By スポニチ

リオデジャネイロ五輪 シンクロ 

(8月19日)
 過去に日本が苦手としてきたリフトだが、井村監督は弱点を強化して世界と戦った。元中国雑技団副主席の盧毅(ルーイー)氏とロンドン五輪男子体操監督の立花泰則氏を臨時コーチに招き、体操場に出向いてトランポリンなどで体の使い方の指導を仰いだ。

 ジャンパーが土台役の肩に乗って跳ぶ従来のリフトに加え、より高さが出る「バンギーナ」を導入。15年世界選手権から取り入れた技は、逆さになった土台役の足にジャンパーが乗る。欧州では定番だが、非力な日本は避けてきた。「リフトで1つ大きなミスがあると水の中で歯車が狂って尾を引く」と監督。14年秋からジャンパー育成強化事業が始まったことも奏功し、度重なる練習で苦手意識を克服してきた。

 井村氏が復帰してから筋力トレでパワーアップしたことも理由に挙げられる。土台役の吉田はかつて握力が25キロしかなかったが、現在は40キロ近くまで強化。20キロのバーベルを持つ程度だったベンチプレスも多くの選手が65キロを持ち上げるまで強化が進んだ。ロシアやウクライナがリフトの高さでも観衆を魅了した中、日本も高い精度でリフトを成功させ、井村氏は「バンギーナはよく跳んでいた」と選手を称えた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年8月21日のニュース