室伏 男子ハンマー投げ21度目優勝逃す「第一線はこれが最後」

[ 2016年6月24日 19:35 ]

<陸上日本選手権>第一線を退く意向を表明した室伏

第100回日本陸上選手権第1日

(6月24日 名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)
 陸上のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた第100回日本選手権第1日は24日、名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで行われ、男子ハンマー投げに2年ぶりに出場した室伏広治(41=ミズノ)は21度目の優勝を逃した。室伏は参加標準記録(77メートル)にも届いておらず5大会連続での五輪出場は厳しくなった。

 この日は1回目の投てきで64メートル74をマークし10位につけたが、2回目は64メートル02、3回目はファウルでこの時点で12位となり上位8人による4回目以降に進めなかった。

 室伏は2004年のアテネ五輪で金、08年ロンドン五輪では銅メダルを獲得、2014年日本選手権で20連覇を達成し、第一人者として君臨した。父重信さんは同種目で12度、妹由佳さんは円盤投げとハンマー投げで17度制し、室伏が今回優勝すれば一家の勝利数は50の節目に到達するところだった。

 室伏は競技後に「応援に感謝している。第一線で出るのはこれが最後」と話した。

 ▽リオ五輪への道 個人種目出場枠は最大3。日本陸連が定めた派遣設定記録の突破者で日本選手権8位以内の最上位は自動的に代表になり、国際陸連の参加標準記録到達者が日本選手権で優勝した場合も代表に決定。日本選手権で派遣設定突破者は8位以内、参加標準到達者は3位以内で代表入りに前進する。

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