新禁止薬物メルドニウム 微量なら容認 WADA「特別な物質だから」

[ 2016年4月14日 10:47 ]

マリア・シャラポワ (AP)

 世界反ドーピング機関(WADA)のリーディー委員長は13日、1月から禁止薬物に指定されたメルドニウムの違反がこれまで172件となり、3月1日以前のドーピング検査で検出量が1マイクログラム以下とごく少量の制限範囲だった場合は容認する見解を発表した。

 「前例のない状況を生み出している特別な物質なので新たなガイドライン(指針)を作成した」と声明を出した。

 WADAの調査などによると不整脈などの治療に使われるメルドニウムは体内に摂取して全て排出されるまでに数カ月かかり、特にロシアでトップ選手の違反が相次ぐ。体内の残存期間を巡り科学的な証拠に問題があることも踏まえ、検出量が制限範囲の選手は処分が回避され、五輪など大会への道が開けることになる。(共同)

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