新入幕の正代 闘病中の先輩・時天空のため恩返し初白星

[ 2016年1月11日 05:30 ]

新入幕の正代(左)は千代大龍をすくい投げで破った

大相撲初場所初日

(1月10日 両国国技館)
 新入幕の正代が初日に幕内初白星を手に入れた。千代大龍の突きに後退しながらも左へ回って相手がバランスを崩したところで左すくい投げ。「一瞬で緊張が抜けました」とホッと息をついた。

 闘病中の兄弟子を勇気づける1勝だ。今場所前、東農大の先輩で、付け人も務めていた時天空が悪性リンパ腫を公表した。入門直後から厳しい稽古をつけてもらい「最初はあんまり良くは思っていなかったけれど、あの稽古がなかったら今の地位まで来られなかった」と感謝する。昨年末、病院から電話があったが、心配させないように病気の話はしてこなかったという。「恩返ししないといけない。恥ずかしくない相撲を取っていきたい」。恩人が留守にする土俵での奮闘を誓った。

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2016年1月11日のニュース