幸運男だ！！ノックオン“見逃し”からＦＢ重が千金トライ

後半６分、途中出場の重が千金トライを挙げる

ラグビー全国大学選手権最終ステージ決勝 帝京大２７―１７東海大

（1月10日 秩父宮ラグビー場）
　帝京大は、途中出場のＦＢ重（しげ）が、本当のラッキーボーイだった。後半開始からピッチに入ると、同６分に自陣からカウンターを仕掛けて大きく前進。連続攻撃でゴール前に迫り、最後もラックからボールをピックしてインゴールに飛び込んだ。リードを広げる千金トライに「自分の責任を果たそうと思った。（７連覇は）素直にうれしい」と胸を張った。

　ケガの森谷に代わる先発が期待されたが、下級生の矢富に１５番を譲った。それでも「自分に足りないものがあった」と素直に受け止め準備。チームに勢いを与え、岩出監督も「計算通りに重を入れて、うまくブレークしてくれた」と称えた。

　後半３６分にはノックオンと思われたプレーを見逃されＷＴＢ尾崎のダメ押しトライにつなげた。好不調の波の激しさが玉にきずだが、日本選手権に向け眠れる大器が覚醒した。