東海大 選手層で差、ミスで自滅…悲願の初V夢散

[ 2016年1月11日 05:30 ]

<帝京大・東海大>帝京大に敗れ、肩を落とす東海大フィフティーン

ラグビー全国大学選手権最終ステージ決勝 東海大17―27帝京大

(1月10日 秩父宮ラグビー場)
 スクラムを押した。モールで先制トライを奪った。前へ出る激しい守りでターンオーバーも連発した。それでも悲願の大学選手権初優勝には届かなかった。帝京大の7連覇が始まった6年前に続き決勝で屈した東海大・木村季由監督は「後半の入りでミス、反則がいくつか出た。そこを突いてきた帝京大との集中力の差」と肩を落とした。

 先発No・8モエアキオラ(1年)が開始1分で脳振とうを起こし交代したもののフィジカル勝負では互角だった。だが、後半開始早々にPGで勝ち越され、同6分に守りのミスでトライを許して後手に回った。「ミスで慌ててしまい一歩出るのが遅くなった」とフランカー藤田主将(4年)。ロック橋本(同)の負傷交代後はFWのパフォーマンスが落ち選手層の厚さで帝京大に差を見せつけられた。

 付属の大阪・東海大仰星高と連携して強化に取り組み、帝京大の背中に手が届く位置には来た。「もう一段階意識を高めて、正しい取り組みをしていくしかない」。木村監督は落としていた視線を真っすぐ前へ向けた。

続きを表示

2016年1月11日のニュース